『暇を持て余したソー』続編が公開「脳は筋肉だ!」謎の筋肉三段論法に同居人が困惑

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテン・アメリカとアイアンマンらが死闘を繰り広げていたころ、ソーはオーストラリアでのんびりやっていた…。
映画『ソー:ラグナロク』のタイカ・ワイティティ監督による、およそ公式とは思えないほどのゆるゆるショートコメディ、ファン通称『暇を持て余したソー』から”パート2″映像が到着した。この映像は、アメリカで2017年2月14日にリリースされた『ドクター・ストレンジ』デジタルHD版に合わせてのもの。同商品にはかねてより『暇を持て余したソー』続編が収録されるとしていたが、この映像がそれにあたると見られる。
アベンジャーズでの戦いに疲れ、ゆっくりしたいと考えたソー(クリス・ヘムズワース)は前回オーストラリアに移っていた。そこで知り合った一般人男性のダリル・ヤコブソンさんの家に住みつき、『普通の生活』を楽しんでいた。トニーやキャップからシビル・ウォーに誘ってもらえず寂しかったソーは、ダリルさんと『チーム・ソー』を一方的に結成。ダリルさんは暇神に完全に付き合わされるかたちとなっていた。
マーベル・エンターテインメントが今回新たに公開した動画“Team Thor: Pt. 2, Where Are They Now?”では、ソーがダリルさんに家賃を支払う場面からスタートする。海パン姿でマウンテンバイクにまたがるソーの姿からは、オーストラリアの大自然に囲まれて悠々自適の生活を送っている様子がわかる。上から何故か黒いロングローブを羽織っているが、マントのような長い丈の衣類は、王子っぽくてお気に入りなのだろうか。
ダリルさん「カボチャじゃ家賃は払えないんだよ…。それにアスガルドのコインも使えないから…。」
ソー「アスガルドではな、このコインは人間の”ドル”で言うとスゴい価値があるんだぞ。」
ソーは、アスガルドのコインを小壷に投げ入れたり、テーブルにばら撒きながら、「ほら、スゴい価値、お金持ち!スゴい価値、スゴい価値」とはしゃぐ。
ダリルさんは呆れながらも、なんとか「これは誰も交換してくれないよ」と人間界の仕組みを優しく説明するが、暇を持て余した神は人間の想像の斜め上を行くとんでもないプランを提案する。
ソー「マーケットに行って、お店を作るんだ。な?
“アスガルド・ウェアー、ソーの古着”。俺はセレブだからな。ホットケーキ並に売れるぞ」
ソーの提案をガン無視して、ダリルさんは説く。
ダリルさん「仕事、したほうがいいんじゃないかな」
ソー「ハッハッハッハ…、仕事?正気か?仕事ならあるぞ!この惑星を守るんだ!
というか、君も働くべきだろう」
ダリルさん「働いてるよ」
ダリルさんはパソコンを使ったデスクワークの仕事に就いている。ソーは以前の動画で、ダリルさんの職場に押しかけ、トニーやキャプテンへのメールを代筆させるなどダリルさんの仕事の邪魔をしている。
ソー「本当か?思いついた言葉を機械に打ち込むやつか?”これが知性だぁ、知性こそ力だぁ”ってか?いや違うぞ、知性は力じゃない。力ってのはこういうことだ」
自慢の上腕二頭筋をアピールするソー。
ソー「脳みそとは筋肉だ!」
知性を否定し、肉体こそが力であると説くソー。ふだんトニー・スタークやブルース・バナーがする難しい話についていけず、ストレスでも感じていたのだろうか。
筋肉脳を自ら認めたソーは、マッスルポーズを取り、自慢の筋肉を指しながら「これも筋肉、これも筋肉」と、鍛えられた肉体を誇示する。
ソー「そして俺は全身筋肉に覆われている。つまり、お前より脳みそが大きいってことだ」
この論理は、アリストテレスが提唱した三段論法にならっている。ソーに言わせるなら、さながら筋肉三段論法といったところか。
ダリルさん「つまり僕らは…」
ソー「召使いを雇おう」
ダリルさん「召使いは雇わないよ…」
ソー「雇おう」
ダリルさん「召使いは雇わ…」
ソー「イェーイ!決定!召使い雇おうね〜!」
勝手に話を決め、ひとり楽しそうに自転車で去っていくソー。残されたダリルさんは、暇を持て余した神との同居生活にいよいよ限界を感じているような苦悶の表情を浮かべるのであった。
Source and Images:https://youtu.be/n3TOw6r7ghc
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