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ノーラン最新作『TENET テネット』米公開が再び延期に、ワーナーは長期上映を計画

TENET テネット
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クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』の米国公開日が、2020年7月31日(金)から8月12日(水)に再び延期されることがわかった。米ワーナー・ブラザースが正式に発表した。

本作はもともと2020年7月17日(金)に米国公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、公開日が7月31日(金)に延期されていた。この代わり、ワーナーはノーランの代表作『インセプション』(2010)の10周年記念上映を7月17日から予定していたが、こちらの公開日も7月31日(金)に延期となっている。新型コロナウイルスの感染拡大に一定の懸念が残るかぎり、大作映画の公開は難しいということだろうか。

米国公開の再延期にともない、ワーナーは以下の声明を発表している。

「ワーナー・ブラザースは、劇場の準備が整い、公衆衛生当局からの許可が得られしだい、『TENET テネット』を劇場の大スクリーンでお見せできるよう全力を尽くしています。現在、我々に必要なのは柔軟性であり、私たちは、本件を従来の劇場公開と同じようには扱っていません。観客のみなさんがご自身の都合にあわせて映画を観られるよう、週半ばに映画を公開することを決定しました。また、通常よりも長期間にわたって上映する計画です。まったく新しい、かつてない公開戦略を開発しています。」

なお2020年7月には、ディズニーが実写版『ムーラン』を7月24日(金)に米国公開予定。しかしながらディズニーは、米カリフォルニア州にあるディズニーランド・パークの営業再開を7月17日から延期することを発表したばかり。業界では『ムーラン』も再び延期される可能性が高いと予測されている。そのほか、ラッセル・クロウ主演『Unhinged(原題)』や、ソニー製作のロマンティック・コメディ『The Broken Hearts Gallery(原題)』は7月10日、7月17日にそれぞれ公開予定。両作のスケジュールが現状のまま進められるかどうかはまだわかっていない。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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