『TENET テネット』初公開のインタビュー映像 ─ 「クリストファー・ノーランは1つのジャンルだ」

クリストファー・ノーラン監督作『TENET テネット』より、ブルーレイ&DVDのリリースを記念して貴重なインタビュー映像が公開された。名もなき男を演じた主演ジョン・デイビッド・ワシントンと、冷徹で恐ろしい武器商人セイターを演じたケネス・ブラナーによるものだ。
『ダークナイト』シリーズ、『インセプション』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、7か国を舞台にIMAX®カメラを使い、時間が逆行する世界をリアルに描き出し、驚異のスケールで放つ極限のタイムサスペンス超大作『TENET テネット』。ノーラン監督作品では史上最高額となる約2億ドル以上の制作費をかけて映像化された本作は、”時間”をテーマに逆再生やシームレスで繰り広げられるタイムサスペンスで、まさに新感覚の映像体験ができるエンターテイメント作品となっている。謎が随所に散りばめられ、何度も観ることでより深い理解を得らえる中毒性が強く、2回目の視聴でやっとスタートラインに立つことができると話題だ。
本作で難解な役柄を見事に演じきった、主演のジョン・デイビッド・ワシントンは、インタビューの中で真っ先に“ノーラン監督の大ファン”と答え、「物語を伝える能力は間違いなく超一流で、しかも必ずひねりを加えてくるのが見事」とその理由を明かしている。そして、複雑なストーリーや、SFのような設定の物語でも「観客を登場人物たちに共感させる能力もすごい。観客は映画の複雑な世界観を完全に理解できなくても、登場人物たちを通して、体感することができる」とその手腕を絶賛し”そんなことできる人は他に知らない”と真剣なまなざしで語った。いろんなジャンルの要素を取り入れながらも、それを自分流に変えてしまうノーラン監督の作品を「クリストファー・ノーランはひとつのジャンルなんだ」と表現している。
セイターを演じたベテラン俳優ケネス・ブラナーは、ノーラン監督が挑み続ける「時間」というテーマついて触れ、「監督は時間の謎に取り組むことを楽しんでいる」と分析する。続けて、「時間というテーマに挑むと、どうしても人道的な問題が生じる。例えば時間を操れたら、愛する人を失わなくて済むように、こうしてたら世界は良くなってたということも、自由に変えることができるようになる。単なる知的な課題でなく、非常に人間くさい感情も絡む事柄だと思う」と自身の見解を述べ、「時間を操ることで、僕たちは幸せになれるかもしれないが、壊滅的な結果をもたらす可能性もある」「時間は監督にとってすごく情熱を持てる重要なテーマなんだ」とテーマの奥深さや難解さについて語る。本編でみせる冷徹な雰囲気とは異なり、柔らかい表情で語る、ケネス・ブラナーの様子にもぜひ注目してほしい。
ところで、28秒あたりで後ろに猫の鳴き声のような音が聞こえるのだが……。
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▼『TENET テネット』の記事
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