『TENET』主演俳優、周りから解説を求められても「いやぁ、忘れちゃったから」でなんとかしていた

クリストファー・ノーラン監督作による挑戦的な作品『TENET テネット』(2020)は、コロナ禍で劇場公開作が少なかった2020年の映画ファンの話題をさらった作品だ。順行と逆行する時間が作中で交錯するという入り組んだプロットは、一筋縄ではいかない。
現在ではブルーレイやDVDがリリースされているほか、動画配信サービスにも登場し、より多くの人々に鑑賞されるようになった。観るのはもう何度目かという方もいれば、最近になって初めて観ることができたという方も多いだろう。
劇場公開前から「ノーラン作品の中でも最も難解」と呼ばれ、いざ封切られれば「一度観ただけではうまく理解できなかった」との声も多くあがった作品。作品の内容について誰よりも尋ねられる機会が多かったであろう出演者は、うまいやり方で質問をかわしていたらしい。
主人公を演じたジョン・デヴィッド・ワシントンは、難解だった『TENET テネット』の物語について家族や友人たちから解説を求められるたび、「いやぁ、忘れちゃったから」と言ってごまかしていたそうだ。「もう覚えていない。2ヶ月前とかだったら答えられたんだけど、もう忘れちゃって、次のこと考えてるからさ」といった具合にはぐらかすのが回避術なのだと、米Colliderに話している。
そんなワシントン、『TENET テネット』の解説は家族や友人たち「ほぼ全員」から求められていたそうである。「20人から25人くらいはいたと思います」とワシントン。その度に「いやぁ、忘れちゃってさぁ」とはぐらかす姿を想像してみると、ちょっとおもしろい。
Source:Collider