ノーラン監督、『TENET テネット』でスパイジャンルの新境地を切り拓くと宣言「観客のイメージを利用する」

『ダークナイト』3部作や『ダンケルク』(2017)などのクリストファー・ノーラン監督による最新作『TENET テネット』は、「スパイジャンルを新たな領域に連れていくものになる」という。ノーラン監督自身が英Total Filmにて明かしている。
『テネット TENET』は、内容の多くが謎に包まれている中、第三次世界大戦を阻止すべく動き出す国際スパイたちの物語となることが分かっている。時空間を自在に操る演出を得意とするノーラン監督。本作では“時間の逆転”がキーワードになるようだ。
すでに『インセプション』(2010)で産業スパイを主人公とする“スパイジャンル”映画を撮っている監督は、本作を「これまでで最も野心的な映画」と明言している。特段の意気込みが感じられる本作についてノーラン監督は、このたび新たに「いわゆる“スパイ・ジャンル”を壮大な野心と規模で捉え、新しい領域へと連れていくものになる」と語っているのだ。「観客の皆さんを、これまでに経験したことのない、予想だにしない所へと連れて行こうとしているんです」。続けて、予想を超えた新境地を確立するために「スパイジャンルにおける観客のイメージを利用することを目指しています」と話している。これまでのスパイ映画の概念はどうやら通用しないようだ。
監督の言う通り、本作が最大規模であることはその制作過程からも見て取れる。製作費は2億ドル以上。大型旅客機が建物に突っ込むシーンを撮るため、本物の飛行機を本物の建物にぶつけてまでいるのだ。ほか、「自分史上もっともアクションが多い映画」「いくつもの異なるジャンルを、エキサイティングかつ新鮮な形で越境している」というこれまでの監督の発言からも、本作への並々ならぬこだわりは明らかだろう。
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Source: Gamesradar+