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『TENET テネット』3度目の米公開延期の可能性 ─ 米最新調査、予定通りの8月公開に「低確率」の見立て

TENET テネット
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新型コロナウイルスの影響により、大打撃を受ける米映画業界にとって復興の鍵とされるクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』は、2020年8月12日に封切りを迎える予定だ。しかし、映画業界再開に関する最新の調査によれば、本作が予定通りに公開される可能性は“低確率”だという。

本作はもともと7月17日に米国公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け、7月31日に延期。製作の米ワーナー・ブラザースやノーラン監督は、7月中の公開に前向きな姿勢を示していたが、感染拡大の勢いは止まらず、2度目となる8月12日への延期が決定された。

『TENET テネット』3度目の延期の可能性を提示したのは、米調査会社MKM Partnersのアナリスト、エリック・ハンドラー氏。同氏によれば、“米国内での新型コロナウイルス感染状況の悪化”の観点から、本作の公開延期はおろか、8月中の映画館再開についても後ろ向きな推測を立てている。

また、これらの要因による公開延期の恐れは、『TENET テネット』だけに留まらず、同じく2度延期されているディズニー実写映画『ムーラン』にも及ぶ可能性があるという。内部関係者の予測によれば、上記2作品の公開延期に関する決断は、今後“数日以内に”下されるとのことだ。

一方で、映画館業界の現状はどうだろうか。米国最大の映画館チェーンAMCは、営業再開に向けてのガイドラインを発表、7月15日(米国時間)に約150館の再開を予定していたが、現時点で7月30日に再開が延期されている。同じく大手映画館チェーンRegal CinemaやCineworldも7月上旬までの営業再開を目指していたが、共に7月31日に延期されている状況だ。映画館側が抱える負債は日毎に増加しており、AMCは第1四半期だけで20億ドル以上(約2,000億円)の損失を受けたと伝えられている

なお、現時点で『TENET テネット』『ムーラン』共に公開延期に関するスタジオ側からの公式な発表は出されていない。いずれにせよ、予定通りの公開を迎えるには米国での新型コロナウイルスの状況次第ということになりそうだが、米国内では7月に入ってから1日の感染者数が6万人を超えるなど、今もなお厳しい状況が続いている。

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Source: Variety , AMC,BBC, THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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