『TENET テネット』7月公開にノーラン監督と米ワーナーは前向き

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』は2020年7月17日に米国公開と告知されていたが、5月下旬に公開された新予告編からは公開日の記述が削除されていた。米大手映画館チェーンCinemarkのマーク・ゾラディCEOによると、製作のワーナー・ブラザースとノーラン監督は、7月の米公開に現在も前向きな姿勢を示しているという。
2020年6月3日(米国時間)、米MKM Partnersのアナリストであるエリック・ハンドラーとの取材で、ゾラディ氏は「現在もワーナー・ブラザースと密な連絡を取り合っている」ことを明かしている。「クリストファー・ノーラン同様、彼ら(ワーナー)は、7月17日の公開に楽観的で前向きです」 。一方で、同日の公開については「約束することはできない」とゾラディ氏は述べており、仮に『TENET テネット』の公開日が変更される場合、スタジオ側による「(変更の)決断は7月に入る前に下される」ことになるという。なお、ゾラディ氏は公開日が変更された場合でもCinemark側は公開日の調整を柔軟に対応する意向だという。
現在、『TENET テネット』に先がけ、ラッセル・クロウ主演のスリラー映画『Unhinged(原題)』が7月1日に米国公開を控えている。予定通り公開となれば、米国で映画館の営業再開後、最初の公開作品となる可能性も高いが、現時点でアメリカ主要都市のニューヨークやロサンゼルスでは、未だ映画館再開の決定は下されていない状況だ。
アメリカの大手映画館チェーンが現在も休業状態を余儀なくされている中、Cinemarkの映画館は6月19日から7月10日の間に営業再開する計画を立てているという。ただし、通常時の再開とはならず、複数の段階が設けられるとのこと。
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Source: Deadline