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映画上映中のスマホ問題、アメリカ劇場主も悩み「防止策に苦心しています」

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上映中の携帯電話のご使用はお控えください……。劇場側がどれだけアナウンスしても、マナーの悪い観客はなかなか減らないものだ。

ジェームズ・キャメロンは劇場で映画を鑑賞することについて「マルチタスクしないための決断」と表している。「自分自身と、芸術作品との間で、全神経を集中させるという契約を結んでいるのです。家にいるとそれをしないでしょう。劇場では泣けるけど、家で映画を観ているときはそこまで泣かないものです」。

ところが誰かがスマホを光らせると、その尊い決断も契約もたちまち切断されてしまう。光によって視覚的な集中が妨げられるだけではない。「どうしてここにいる大勢の人々に対して、無神経になれるのだろう?」と、映画本編とは別の思考が起こされてしまう。

アメリカでも同じであるようだ。映画館経営者は米Varietyに答えた質疑応答で、上映中のスマホ問題に悩まされていると明かしている。

「防止策には苦心していますよ」と話しているのは全米に500以上のスクリーンを抱えるB&B Theatresのボブ・バグビーCEO。「上映前に“携帯電話の電源をお切りください”というメッセージをスクリーンに表示しています。観客が携帯電話をしまっておくのはなかなか難しいんです」と寄せている。

一方、全米17州に79の劇場を展開するマーカス・シアターズ運営会社、Marcus Corporationのグレッグ・マーカスCEOは、また違った見解の持ち主だ。「金曜の夜にティーン向けの映画を観に行くと、スマホでメッセージを打っている観客をたくさん見るでしょう。でも、同じ映画を水曜の夜に観にいけば、そういう光景は見られないはずです。どんな観客を集めているかによります。私が友人と『M3GAN/ミーガン』を観に行った時は、高校生の大勢がスマホをいじっていました。“まぁ、高校生だしね。これが嫌なら、金曜の夜7時の上映は避けたほうがいいな”と思いました」と、諦めに近いようなコメント。「時々マナーの悪い人もいますが、それ以外は、大きな問題だとは思いません」と語っている。

筆者自身も、米国の劇場で前列に足を投げ出す観客や、堂々とスクリーンをスマホ録画する観客、電子タバコの蒸気を漂わせる観客に遭遇したことがある。作品をずっと楽しみにしていた観客もいれば、やっとの思いで劇場に来られた観客もいるだろう。誰もが安心して映画を楽しめるよう、今一度マナーを心がけたい。

(ちなみに筆者は不安症なので、たとえマナーモードにしていたとしても、「設定解除を忘れたアラームや、意図しないアプリの作動があって、音が鳴り始めたらどうしよう」と気になってしまい本編に集中できなくなるので、どんな上映でも必ず電源をオフにすると決めている。スマホという日常の電源を断絶して、映画の世界に心置きなく没頭したい。)

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Source:Variety

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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