Menu
(0)

Search

【ネタバレ】『トランスフォーマー/ビースト覚醒』監督が語る「幻のシーン」「衝撃展開の真実」「続編への意欲」【ロングインタビュー】

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

この記事には、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のネタバレが含まれています。

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

──(ネタバレ)最後のバトルシーンで、ノアがミラージュと合体します。あの展開を知った時、どう思いましたか?

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

実は、あの展開を提案したのは僕なんです。元々、脚本にはないものでした。最初に脚本を読んだ時、最後の戦いでノアはあまりやることが与えられていなくて、もっと活躍が必要だと思ったんです。だから、まずはノアとミラージュの関係性を築いておいて、最後の戦いで2人は目と目を合わせて、一緒に戦わなければならない、その時彼はトランスフォーマーにならなくてはいけないと思ったんです。

そこで、ミラージュは死んだと思わせる瞬間を作り、それから彼は自らをエクソスーツとして捧げる。そうして戦いが続いていくんです。そういう流れを、スタジオに提案しました。そうしたら気に入ってもらえて、じゃあやろうという話になった。トランスフォーマーのアニメではあったことですが、実写映画で合体をやるのは初です。

スーツのデザイン設計はすごく楽しかったし、アンソニー・ラモス(ノア役)や他のクルーにこれを伝えるのも興奮しました。車らしいデザインでありつつ、ちゃんとノアと組み合わさっているように見えるように工夫を凝らしましたよ。人間とトランスフォーマーの合体は初めてのことですからね。

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

──当初の脚本で、ノアは基本的にやることがなくて、戦いを見ているだけだった?

そう、そうなんです。エレーナはコードを破ろうとしていたけど、ノアはその補助に過ぎなかった。だからノアにも戦ってほしくて、エクソスーツ融合することで、オートボットと肩を並べて戦えるようにしたというわけです。

──もう、次作でプロデューサーもやるべきでは(笑)。

アッハッハッハ!そうなったら最高だね(笑)。パラマウントに頼んでもらえない?(笑)。実際、エクソスーツについてはまだまだアイデアがあるから、また戻って来れたら、やりたいことがたくさんあります。本作でのエクソスーツは、ほんの序章ですよ。

──最後のバトルシーンでは、伝説のラッパー、Nasが主題歌「On My Soul」でオリジナルのバースを提供しました。自分の映画でNasがラップしてくれるだなんて、どんな気持ちですか?

いやー、ヤバいと思います。本作の挿入曲は全て90年代の曲なのですが、最後にオートボットとマクシマルが一緒になり、ノアも加わって戦うバトルシーンで使う曲だけが欠けていたんです。バンブルビーが帰ってくるシーンではLL Cool J.の『Mama Said Knock You Out』から“Don’t call it a comeback”の部分を使って、うまくハマっていました。

トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

それから、また別の90年代の曲を探していたんですが、もっと劇伴的な使い方をしたいなと思ったんです。また既存の曲をドロップするんじゃなくて、もっと映画の一部に感じられるような。そこで、リーク役のトビー(・ンウィーグェ。ラッパー出身で本作主題歌「On My Soul」を担当)に相談してみたら、基礎的なものを作ってくれた。実は、僕は最初の長編作品でNasにお世話になっていたから彼とは知り合いで、“Nasに頼んでスタジオに来てもらって、このシーンを見てもらえないかな”と思いついた(笑)。それで、Nasに“ツアーもあって忙しいと思いますけど、ワンシーンだけ見に来てくれませんか”と連絡してみたんです。その時はまだシーンも全然仕上がっていなくて、まだほとんどプリビズの、ストーリーボード状態でした。

それでも彼は本当に来てくれて、“これはクレイジーだな、気に入った”と言ってくれたんです。“ここの部分にあなたの声が入ります”と説明したら、バースを作って送ってきてくれた。僕たちが好きな90年代ヒップホップっぽい感じでね。レジェンドですよ。90年代らしく、しかし同時に現代っぽくも感じられるものを目指しました。

──この曲でのNasのリリックには、“gorilla”とか“mechanical”など、作品にちなんだキーワードが散りばめられていて、めっちゃ上手いですよね。

マジでそう!リリックの天才ですよ。作品への愛もある。彼と一緒に仕事ができたなんて、本当に最高です。


トランスフォーマー/ビースト覚醒
©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は大ヒット公開中。

あわせて読みたい

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly