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【続報】北米で逮捕されたサノスさん、実は超いい人だった ― 警官によるジョーク写真だったことが判明

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で猛威を振るった史上最凶のヴィラン、サノスがカナダ・トロントにて逮捕された。この衝撃のニュースはすぐにオンラインの世界を駆けめぐり、映画・コミックファンの間で一大ミーム(ネタ)と化した。トロント市警の職員が自ら写真を発信、世界中のファンが盛り上がったこの騒動をTHE RIVERではすぐにお伝えしている

このたびカナダの新聞紙The Starは、この「サノス逮捕」に関する驚きの真相を報じている。なんとこの事件、コスプレイヤーと本物の警察官によるジョークだったというのだ。だから実際の警察官が相次いで写真をツイートしていたのか……! サノスが逮捕される様子は、ひとまずこちらの写真をご覧いただきたい。

逮捕されたサノスさん、超いい人だった

カナダ・トロントに潜伏していたとみられるサノスが逮捕されたのは2018年5月11日(現地時間)午後のこと。市の中心部で多くの店が立ち並ぶダンダス・スクエア付近にて、警官と衝突した末にお縄となったわけである。

サノスの正体はフランク・コラチさん(42歳)。写真にも見られるように、サノスのアーマーを全身に装着し、インフィニティ・ガントレットといくつかのインフィニティ・ストーンを所持していたという。まだ6種類全部を集めてはいなかったのだ……。
このときサノスさん、もといフランクさんは顔を覆ったマスクで周囲を十分に視認することができず、通行人と衝突しないように同伴者の補助を受けていたという。「二歩ごとにセルフィー(自撮り)を頼まれましたね」とフランクさんは当時の状況を振り返っている。

しかし、なぜフランクさんはサノスの格好をして市街地を歩き回ることにしたのか? その背景には、トロントの中心部、ヤング・ストリートにて先日発生した陰惨な事件があった。2018年4月23日(現地時間)午後、ワゴン車が歩道を暴走して通行人を次々とはね、少なくとも10人が死亡、15人が怪我を負ったのである。世界中で報道されたこの事件から約2週間半、フランクさんは人々を少しでも笑わせたいと考えてサノスのコスプレで街へ繰り出したのだという。

この日、突如現れたサノスの様子を見ていた人物の中に、警官のノエル・デグズマンさんがいた。ヤング・ストリートへ向かっていたフランクさんをノエルさんが止めた時、フランクさんは「大変なことになってしまった」と思ったそうだが、実はノエルさんもマーベルのファンで、娘のために写真を撮ってほしいと頼んだという。そこで生まれたのが、あの「サノス逮捕写真」だったのだ。フランクさんいわく、写真の内容はほとんどノエルさんのアイデアだったとか……。

The Star紙にノエルさんはメールでコメントを寄せている。

「二人のマーベルファンが、娘のために冗談で撮った写真がソーシャルメディアで大拡散されてしまいました。たくさんの方が笑ってくださって(put a smile on many people’s faces)、ありがたい限りです。」

ちなみにこのコメントは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』予告編に登場する、「宇宙の均衡を取ろうという時に楽しみはない。しかし、これは笑える(Fun isn’t something one considers when balancing the universe, but this does put a smile on my face.)」というサノスのせりふをもじったもの。徹底されている……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中。というわけで、やっぱり本物のサノスはまだどこかにいる!

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Source: The Star

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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