【ネタバレ】『ザ・バットマン』衝撃のラスト解説 ─ 未公開シーンや新たなオリジン、今後の再登場予定も

この記事には、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の重大なネタバレが含まれています。

リドラーの隣、独房の男
バットマン/ブルース・ウェインと同じく孤児だったリドラー/エドワード・ナッシュトンは、ゴッサム・シティに蔓延る汚職者たちを次々と殺害。最終的にリドラーは、仕掛けた爆弾によってゴッサム・シティが洪水に呑まれる様子をアーカム・アサイラムから見物する。彼の用意周到な計画では、自らの従者たちが新市長を暗殺し、ゴッサム・スクエア・ガーデンを混沌に陥れるという筋書きだった。しかし、リドラーの従者たちは、キャットウーマンやジェームズ・ゴードンの協力を得、さらにアドレナリン注射のようなものを打ったバットマンに殲滅され、新市長らも救出される。その姿が中継されると、バットマンは一躍英雄と見なされるのだった。
独房の中で、計画の失敗に嘆くリドラー。すると隣の房から語りかけてくる声がある。その声の主はリドラーの計画を称え、“少ないほど価値のあるものはなんだ?”とのなぞなぞを投げかける。リドラーが「友達だ」と正解すると、孤児だったこの哀しき犯罪者は、自分に新たな友達ができたことを喜んで笑う。そして声の主は……独房の柵越しに僅かに顔が見えた彼は、口が吊り上がった不気味な横顔で、おぞましい高笑いをあげる……。
果たしてこの男、ゴッサム・シティ最悪の犯罪者、ジョーカーなのだろうか?映画のラストに登場したこの男は、『ザ・バットマン』の続編や今後の作品にヴィランとして登場することが決まっているのだろうか?謎多きラストについて、監督のマット・リーヴスは米メディア各サイトに現時点での詳細を明かしている。
独房の男はジョーカー、監督が認める
『ザ・バットマン』のラストに登場した独房の男は、ジョーカーだ。リーヴス監督は複数の米メディアに「あれはジョーカーです」と認めている。エンドロールでは「見えざるアーカムの収容者(Unseen Arkham Inmate)」とクレジットされていたこのジョーカー、演じていたのはバリー・コーガンだ。『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)や『ダンケルク』(2017)で注目され、最近ではマーベル・シネマティック・ユニバース『エターナルズ』(2021)で人の心を操ることのできるヒーロー、ドルイグ役を演じて脚光を浴びている。
リドラーがメインヴィランとなった『ザ・バットマン』で、ジョーカーの出番はラストシーンのみの僅かなものだった。しかしリーヴス監督によれば、当初リドラーにはさらなるシーンが用意されており、撮影も行っていたのだという。さらに、一度は登場シーンの全カットまで検討されたようだ。紆余曲折があったらしい。