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『ザ・バットマン』に見られる『ゴッドファーザー』マイケル・コルレオーネからの影響とは? ─ 監督&俳優が語る心理的側面

THE BATMAN-ザ・バットマン-
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

DCコミックス最新作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でロバート・パティンソンが演じる新生バットマン/ブルース・ウェインには、ニルヴァーナ伝説のフロントマンであるカート・コバーンの影響があると判明していたが、役作りの上でこの他にもう1人大きく影響を与えていた人物が存在することがわかった。パティンソン本人が明かしている。

2021年12月、マット・リーヴス監督はパティンソン版バットマンについて、「ロックスターのような見た目であり、世捨て人のようでもある、カート・コバーンらしさがある」と語っていた。このたび米LA Timesに掲載されたインタビューでは、バットマンの役作りについてパティンソンが口を開き、「最初の打ち合わせで、マットはカート・コバーンがキャラクターの要の一人だと言っていました。そのことだけを頭に入れました」と改めてコバーンからの影響を明かした。その上でパティンソンが語った着想元となったもう1人というのが、映画『ゴッドファーザー』シリーズでアル・パチーノが演じたマイケル・コルレオーネだった。

「こういう(バットマンの)自ら課したような苦しみとか、欲しいかどうかわからないけれど諦めきれないような生活を相続することって、すごく興味深い何かがあるなって僕は感じてきました。マイケル・コルレオーネについてたくさん話し合ったのを憶えています。」

マイケル・コルレオーネといえば、闇ビジネスで財を成したコルレオーネ家で唯一と言ってもいいほどピュアで誠実な青年だった。しかし、身近な人の死を立て続けに経た後、マイケルはコルレオーネ家の“ドン”として悪の道に進むことを決め、かつてのまっすぐな人格も失っていった。

こうしたマイケル・コルレオーネの“闇落ち”に伴う感情の変化は、パティンソン版バットマンに通ずるというが、その人格についてインタビューに同席したマット・リーヴス監督が、更に詳しく説明している。

「バットマンの素晴らしいところの一つは、──彼がスーパーパワーを持たないがゆえのことですが── きわめて心理的な点です。彼は、決して乗り越えられていない出来事に向き合うための方法として行動するんです。 夜ごと悪魔を追い払おうとしている

彼は、本質的には未熟なキャラクターです。感情的には10歳の時に囚われたままで、とてつもなくお金持ちだという安全網を持っているという事実によって、事態がさらに悪くなってしまう。それでも彼は、とても勇敢に、大胆で向こう見ずに、ほとんど自殺行為みたいに行動することを選び、外に出て自身の手で制裁を与えることで、人生を意味あるものにしようとしているんです。」

映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は公開中。

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Source: LA Times

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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