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『ザ・バットマン』リドラー役に『プリズナーズ』ポール・ダノが就任 ─ ペンギン役の検討進む

ポール・ダノ
Photo by dtstuff9 https://www.flickr.com/photos/dtstuff9/15190073061/ Remixed by THE RIVER

『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン主演、バットマンの新たな単独映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』に、ヴィランのリドラー役としてポール・ダノが就任したことがわかった。ワーナー・ブラザースが告知したと、米The Hollywood Reporterが伝えている。

バットマンの宿敵のひとりであるリドラーは、非常に高い知能を持ち、自身の犯罪に謎やパズルを仕掛けるキャラクター。過去、実写映画では『バットマン・フォーエヴァー』(1995)でジム・キャリーが演じていた。『ザ・バットマン』への登場にあたっては、『21ジャンプストリート』シリーズや『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)のジョナ・ヒルが出演交渉に入っていたが、残念ながら契約には至らなかったことが報じられたばかり。米Varietyによると、ワーナー側はヒルとの交渉を進めつつ、ダノに出演オファーを出す準備を整えていたという。

『ザ・バットマン』において、リドラーはコミックで広く知られた本名エドワード・ニグマではなく、エドワード・ナッシュトンとして登場するとのこと。コミックのエドワード・ナッシュトンは、のちにエドワード・ニグマへと改名することになるのだが、なぜ『ザ・バットマン』では“かつての名前”が使用されるのか。

すでに、この謎については2つの仮説がある。ひとつは、『ザ・バットマン』が若き日のブルース・ウェインを描くストーリーゆえ、リドラーも若き日の姿で登場するからだというもの。そして、もうひとつは「エドワード・ニグマ(E.Nigma)」が“enigma”、すなわち「謎」を意味していたのに対して、ナッシュトンという名前を使うことで、本作ではリドラーの「謎」という側面を省くためだという説である。さて、真相はいかに。

ダノは『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)、『LOOPER/ルーパー』(2012)、『プリズナーズ』(2013)、『スイス・アーミー・マン』(2016)、『okja/オクジャ』(2017)など、名だたる共演者や監督とのコラボレーションで知られる。2018年には『ワイルドライフ』で監督デビューを果たし、主演にはキャリー・マリガン&ジェイク・ギレンホールを迎えていた。

『ザ・バットマン』にはリドラーのほか、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのゾーイ・クラヴィッツ演じるセリーナ・カイル/キャットウーマン、そして同じくコミックの人気ヴィランであるペンギンの3人が登場する。Deadlineによれば、ワーナーはペンギン役を演じる俳優の検討を続けているということだ。そのほか、本作にはゴードン刑事役で『007』シリーズのジェフリー・ライトが出演する。

映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』は2021年6月25日に米国公開予定。撮影は2019年内、あるいは2020年初頭に開始される。

Sources: THR, Variety, Deadline, Inverse

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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