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20世紀最高のバンド、ザ・ビートルズの光と影が鮮やかに…『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years』レビュー

音楽だけではなく、世界の文化をも変えてしまった20世紀が生んだ最高の伝説的バンド、ザ・ビートルズ。今なお、多くの音楽ファンから愛されるこのバンドの足跡を追ったドキュメンタリー『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years』が現在、全国の劇場で公開されている。

試写で観られなかった筆者は東京・立川市にある立川シネマシティシネマツー・a-studioでの極上音響上映で公開初日の初回に観賞してきた。ライブ用のラインアレイスピーカー2台を設置し、日本を代表する音響家が調整した音は素晴らしく、劇場内にも響き渡っていた。この映画を観るなら、ぜひ音響設備の整った劇場がオススメだ。


映画はザ・ビートルズのリバプール時代から1963年に始まった15か国90都市166公演におよぶツアーの様子や、4人が最後に観客の前で演奏した1966年8月29日のサンフランシスコ・キャンドルスティック・パーク公演までをメインに、ポール・マッカートニーやリンゴ・スターが新たに語る真相や様々な形でバンドに関わった人物のインタビュー、ウーピー・ゴールドバーグやエルビス・コステロなどの証言も織り交ぜながら展開していく。監督はダン・ブラウン原作、トム・ハンクス主演のシリーズ最新作『インフェルノ』が公開間近の、今や名匠のロン・ハワード。彼のベテランらしい手腕で音楽ファンならずとも、初心者が観ても楽しめる仕組みになっている。

アマチュア時代からライブバンドとして腕を磨き、「ラブ・ミー・ドゥ」でデビュー。デビュー後も精力的なライブ活動で全世界に人気を広げていったザ・ビートルズ。彼らが人気に甘えることなく、次第にアーティストへシフトしていく心模様が鮮やかに浮かび上がる。ライブバンドとしての実力を遺憾なく発揮するライブシーンの数々は見応えがあるし聴きごたえもある。知られたヒット曲も続々と登場し、彼らの音楽性の高さを改めて感じさせる。

終幕を飾るのはあの名場面。映画で彼らの歴史をたどって来てからそのシーンを観ると感慨深さを覚えるはず。そして、劇場公開では本編109分の後に、31分のアメリカ・シェイスタジアムでのライブが付いている。4Kデジタルリマスターされた映像はクリアで音も響き渡って圧巻だ。さらに、シェイスタジアムライブの撮影をアンドリュー・ラズロが、撮影スタッフにはゴードン・ウィリスが参加していたりと、クレジットにもご注目いただきたい。

まさに究極のザ・ビートルズ映画。これは劇場で観るしかないだろう。

©White Horse Pictures

Writer

小原 雅志
masashiobara小原 雅志

小学館のテレビ雑誌『テレパル』の映画担当を経て映画・海外ドラマライターに。小さなころから映画好き。素晴らしい映画との出会いを求めて、マスコミ試写に足しげく通い、海外ドラマ(アメリカ、韓国ほか)も主にCSやBS放送で数多くチェックしています。

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