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「ザ・ボーイズ」シーズン3、「くだらなさ」のための視覚効果は「もっと大規模」に

ザ・ボーイズ シーズン2

ぶっ飛んだ演出とストーリーで絶大な人気を誇るドラマ「ザ・ボーイズ」(2019-)のきたるシーズン3では、視覚効果(VFX)に格段のパワーアップが期待できそうだ。クレイジーなシチュエーションで目からレーザーを出したり、巨大クジラに突っ込んだり、何かと視覚効果に依るところが多そうな本シリーズだが、前2シーズン超えの状況がやってくるということか……?

本記事では「ザ・ボーイズ」シーズン2の内容に言及しています。

「ザ・ボーイズ」
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「ザ・ボーイズ」シーズン2は、テレビ界の“アカデミー賞”と言われるエミー賞(第73回)で視覚効果賞にノミネートされた。これはシーズン1では叶わなかった快挙だ。米The Wrapにて、この喜びを語るVFXスーパーバイザーのステファン・フリートは、シーズン3でも「さらに大規模な」視覚効果を追求していくことを明かしている。「僕たちはリアリティとくだらなさにおいて少しでも高いレベルを目指していきます」。

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フリートも言う“くだらなさ”こそが、「ザ・ボーイズ」の面白いところだ。どんなに滑稽なシーンでも、一切の妥協がない視覚効果でリアリティのある描写が生み出されるのである。例えば、シーズン2で訪れたホームランダーとストームフロントの性行為シーン。スーパーヒーローである2人は、相手をとてつもないパワーで痛めつけたり、吹き飛ばしたりしながら事に及ぶのだが、フリート率いる製作陣におかげでスゴい迫力に仕上がっている。フリートによれば、このシーンは「お気に入りの1つ」だという。

一方で、映像処理するのに困難を極めたシーンもあるようで、シーズン2で描かれたホームランダーと誰にでも変身できてしまうドッペルゲンガーによるシーンがその1つだとフリートは語る。同シーンでは、本物のホームランダーとホームランダーに変身したドッペルゲンガーが対面するのだが、本物らしさを抽出することに苦戦したそうだ。フリートによれば「顔に照らされる光を抑えながら影を重ねる」といったハイレベルな技術を用いたことで上手く表現できたという。

こうした特殊なシーンの視覚効果をシーズン3でも継続していくことになるフリートは、「皆さんは頭を使わずに楽しめる映像に慣れてきています」と分析している。その一方で「魂レベルで共感できるようなものがまだ求められているんだと思います」とも語り、「それこそが本物なんです」と目標を掲げた。

Source: The Wrap,73rd Emmy Awards Complete Nominations List

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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