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【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン3第6話の歌動画、めちゃくちゃ辛辣な皮肉が込められていた

ザ・ボーイズ シーズン3
©Amazon Studios

人気ドラマ「ザ・ボーイズ」(2019-)シーズン3第6話『ヒーロガズム』には、スープ(スーパーヒーロー)とセレブたちがジョン・レノンの『イマジン』を順番に歌う動画が登場したが、そのシーンに込めた皮肉をクリエイターのエリック・クリプキが説明している。

この記事には、「ザ・ボーイズ」(2019-)シーズン3第6話『ヒーロガズム』のネタバレが含まれています。

シーズン3第4話『入念な計画』では、ボーイズのメンバーがロシアの軍事施設に潜入。そこにあった巨大装置をブッチャーがこじ開けると、そこから出て来たのは、なんとボーイズがホームランダーを葬るために探していた、ヒーローチーム“ペイバック”の元リーダー、ソルジャー・ボーイ。まるで冬眠から目覚めたかのように、ヨロヨロと装置から這い出してきたソルジャー・ボーイは、突如として体内から爆発的なエネルギーを発して逃走。ソルジャー・ボーイは自分を陥れたペイバックのメンバーたちに復讐を遂げるべく、各地で暴挙を繰り広げて街を破壊し、瞬く間に人々から恐れられる存在となった。

そんなソルジャー・ボーイによる攻撃の恐怖に立ち向かって団結するために、セブンのメンバーが各界のセレブたちとコラボし、『イマジン』を順番に歌う動画を第6話で発信。実はこの動画、新型コロナウイルスの感染が拡大し始め、世界中の人々の気持ちが沈んでいた2020年3月に、『ワンダーウーマン』シリーズの主演で知られるガル・ガドットが、数多くのセレブをフィーチャーして『イマジン』を歌った動画をパロったものなのだ。

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Deadlineのインタビューに登場したエリック・クリプキが、この演出について訊かれ、『イマジン』のパロディシーンについて説明している。

「僕は、『ワンダーウーマン』の映画が大好きだし、彼女が(『イマジン』の動画に)善意で取り組んだことを理解していて尊敬もしています。だけど、今なら彼女も認めると思うけど、あれは本当に音痴でした。(新型コロナウイルスに)みんなが怯えていて、文字通り隔離状態にあったから、あの動画はセレブたちが音程を外して歌うことこそ、みんなが再びハッピーになるために必要なことだという概念だったんじゃないでしょうか。結果的に、あの動画はセレブというバブルの中で受け入れられましたからね。

翌日、Zoomで脚本家チームとミーティングをした時に、この曲のことばかり話していました。というのも、“私の名声をプレゼントしてあげる”という上から目線の概念であり、それがワンダーウーマンから発せられたという事実が、僕たちの注意を引いたからです。『ザ・ボーイズ』の大部分でセレブを揶揄しているなら、これをやらない手はないだろうってね。」

クリプキは、ガドットの動画に登場したセレブの多くが音痴だったからこそ、コロナ禍で落ち込む人々に笑いをもたらして意義があったと解釈。こうして、この『イマジン』動画をシーズン3に取り入れてセレブを皮肉ったというわけである。

ちなみに、ガドットの動画で『イマジン』を歌っているのは、ライザ・ウェイル、ジェイミー・ドーナン、ジェームズ・マースデン、サラ・シルバーマン、ゾーイ・クラヴィッツ、ウィル・ファレル、マーク・ラファロといった面々。

そして、「ザ・ボーイズ」のパロディ動画はディープの独白で始まり、パットン・オズワルド、セブンのAトレイン、ジョシュ・ギャッド、アシュトン・カッチャー&ミラ・クニス、エリザベス・バンクス、クメイル・ナンジアニらが登場し、最後に口を利かないブラックノワールが歌詞が書かれたプラカードを掲げて終了している。

最終話が配信されたシーズン3は新シーズンへ更新されており、シーズン4でも型破りなアイデアとスタイルで容赦なく攻めてくれそうだ。

「ザ・ボーイズ」シーズン1~3は、Amazon Prime Videoにて配信中。

Source:Deadline

Writer

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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