「ザ・ボーイズ」大学生スピンオフ、2023年配信開始か ─ シリーズの展望、米Amazon幹部が言及

米Amazon Studiosの大人気シリーズ「ザ・ボーイズ」(2019-)は早くもシーズン4製作が決定しているが、横にも拡大していく見込みだ。2022年3月にはアニメスピンオフ「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」が配信開始となり、現在は大学生ヒーローたちを主人公とした実写スピンオフも製作されている。
このたびAmazonでグローバルテレビジョン部門のトップを務めるバーノン・サンダース氏が、「ザ・ボーイズ」フランチャイズを巡る今後の展望について米Varietyで言及。シーズン4について、サンダース氏は「具体的にいつ配信開始になるかは分からないです」としているが、スピンオフドラマについては「来年のいつか」と2023年のリリースを予告している。
「ザ・ボーイズ」の世界を拡張する実写スピンオフシリーズは、若いスープス(スーパーヒーローたち)をアメリカで唯一受け入れる“ヴォート社”経営の大学を舞台に、最高の街で最高の契約を勝ち取るべく、肉体的、性的、倫理的な境界全てを試す、ホルモンと闘争心全開のルーキーたちを描く作品とされている。「ザ・ボーイズ」シーズン2の好評を受けて2020年9月に企画が発表され、現在は撮影が実施されている。
サンダース氏によると、タイトルはすでに「存在している」とのこと。もっとも、発表されていないのは「まだ確定しきっていないため」だという。本家では、極悪ヒーローのホームランダー率いる“セブン”と復讐心に駆られて結成された“ボーイズ”の争いが描かれているが、対してスピンオフの物語はというと……?サンダース氏はヒントを与えてくれている。
「『ザ・ボーイズ』で皆さんが大好きなもの全てが詰まっていると思います。それでいて、完全に新しい解釈になります。エリック(・クリプキ、ショーランナー)と彼の素晴らしいチーム、キャストがこれまでにやってきた内容には満足していますし、(スピンオフは)オリジナル版に忠実です。」
実写スピンオフでは、ドラマ「エージェント・カーター」(2015-2016)を共に手がけたタラ・バターズとミッチェル・ファゼカシュがショーランナー&製作総指揮を務める。また、エリック・クリプキをはじめ、セス・ローゲン、ニール・H・モリッツらオリジナル版の製作陣も参加している。メインキャストには『ダニエル』(2019)のパトリック・シュワルツェネッガーや「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」(2018-2020)のジャズ・シンクレア&チャンス・パードモらが名を連ねる。
ちなみにサンダース氏は、好評を得たアニメ「ザ・ボーイズ ダイアボリカル」についても前向きな姿勢を示しており、シーズン2への更新は「間違いなく可能性がある」と米Deadlineに述べている。
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