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エミー賞無冠の「ザ・ボーイズ」、事前に独自のアワードを作ってしまう

ザ・ボーイズ シーズン2

テレビ界のアカデミー賞と言われるエミー賞より、2021年(第73回)の受賞者が発表された。今年は「ザ・クラウン」(2016-)や「クイーンズ・ギャンビット」(2021)などを手がけるNetflixがトータル44冠に輝いた。これに、「I May Destroy You」(2020)や「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」(2021-)などのHBO Maxが19冠、「マンダロリアン」(2019)「ワンダヴィジョン」(2021)などのディズニープラス(Disney+)が14冠、「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」(2020-)などのApple TV+が10冠と続いている。

このエミー賞が発表される前、実はTwitter上ではもう一つのアワードの発表が行われていた。「ザ・ボーイズ」(2017-)に登場する巨大企業ヴォート社プレゼンツによる「スーピー(Supie)」なるアワードだ。エミー賞発表の前日9月18日(現地時間)、ヴォート社の公式Twitterは、以下のような投稿をしている。

「我々は、エミー賞のノミネーションを(そこまで)取れませんでしたが、“Vought+(ヴォートプラス)オリジナル”の全作品が“スーピー”で受賞しました!これは大きな感動であり、驚きの記録です。ディープと一匹の特別でしなやかなタコとの親密な関係を描いた『Her Deepness』をぜひ探求してみては。」

お察しの通り、この「スーピー」なるアワードはエミー賞開催にあわせたパロディ企画。ディープとタコの関係に密着した「Her Deepness」は、2020年アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞に輝いた『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』(2020)の内容を(なぜだか)かけたものだろう。

このほか、Vought+オリジナルの作品としては、セブンのメンバーであるクイーン・メイヴ主演のミステリードラマ「Maeve of Easttown」や、シーズン2に初登場したキャラクター、ラブソーセージ主演のドラマ「Love, Sausage」なども「スーピー」の受賞作品として紹介されている(それぞれ、ドラマ「メア・オブ・イーストタウン」と映画『Love, サイモン 17歳の告白』にかけたもの)。

実際のところ、「ザ・ボーイズ」は作品賞を含むエミー賞5部門にノミネートされており、受賞にも注目が集まっていた。結果的に受賞とはならなかったものの、十分な結果といえるだろう。メインキャストのひとり、ヒューイ役のジャック・クエイドは自身のInstagramで、エミー賞にノミネートされたことに対して、まるでヴォート社(製作側)のやりたい放題ぶりをフォローするかのように、丁寧に?感謝を伝えている。

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Source: Deadline

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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