特殊メイクで気が狂いそうになり、むしろ狂ったように叫びまくって何とかしていたクリスチャン・ベール

クリスチャン・ベールが、かの有名な“フランケンシュタインの怪物”を演じる映画『ザ・ブライド!』。細やかな特殊メイクのため、ベールは毎日6時間にわたり椅子に座っていたという。米Entertainment Weeklyでは、「気が狂わないようにしていた」という壮絶エピソードが語られている。
本作は1930年代のシカゴを舞台に、自らを創造した博士の名前をもじって“フランク”として生きている怪物が、誰とも心を通わせられない孤独から、「伴侶を創ってほしい」とユーフォロニウス博士に依頼する。博士は女性の遺体を、彼の花嫁《ブライド》としてよみがえらせ、やがて二人は逃避行の旅に出る。それは人々や警察を巻き込み、社会全体を揺るがす革命の始まりとなった──。
「愛と破壊の痛快エンタテインメント」と称されている本作は、アクションあり、歌あり、破壊表現ありと要素がてんこ盛り。ベールとは『ダークナイト』(2008)以来の再タッグとなるマギー・ギレンホール監督は、「1日に40項目もやることがあった」と明かす。「クリスチャンのメイクは繊細でリアルだったので6時間もかかりました。彼の出ているシーンは、毎日少しずつ撮影が遅れていったんです」

ブライド役のジェシー・バックリーがメイクに要した時間は1日あたり約90分。毎日その4倍もの時間をヘアメイクの椅子の上で過ごすことになったベールは、「気が狂わないように」特別な方法を見つけたことを明かしている。「狂ったように毎日叫ぶ」ことだ。
「とにかく絶望感を解き放ち、長時間じっと座っている時に受けるしかないすべての抑制から解放されたかったんです。仕事に向かう途中、運転しながら叫ぶのは嫌だったんです。事故を起こすかもしれないから。それから、自分ひとりでやるのも嫌だった。みんなに頭がおかしいと思われるだろうと思ったから。」
そこでベールは、ヘアメイクのチームに協力を頼み、毎日一緒に叫んでもらうことにした。それは「素晴らしい絆づくりになった」そうで、参加者はみるみるうちに増えていったという。「最後はスタッフみんなが参加してくれました。私たちの声が聞こえてくるわけですからね」。
その様子は奇妙なことに、劇中でブライドとフランクが巻き起こす“革命”にも重なっていた。「ドアを開けておくと、“私たちも叫んでいい?”という人たちがだんだん出てきたんです。最後には、私たちの声を聞いてメイクアップのトレーラーに駆けつけ、一緒に叫んでくれる人が30人くらいいました」。
特殊メイクのハードさとともに、解放感にあふれた撮影現場の雰囲気が伝わってくる逸話である。
出演は『ハムネット』でアカデミー賞主演女優賞獲得の呼び声高いジェシー・バックリーと、『ダークナイト』3部作などの名優クリスチャン・ベールをはじめ、『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』(2022)のピーター・サースガード、『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』(2023)のアネット・ベニング、『ロードハウス/孤独の街』(2024)などのジェイク・ギレンホール、『ペイン・アンド・グローリー』(2019)のペネロペ・クルスほか。
映画『ザ・ブライド!』は2026年4月3日(金)全国ロードショー。
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Source: Entertainment Weekly































