次代のスター俳優が集結!SNS映画『ザ・サークル』の若き出演者たちに注目せよ

エマ・ワトソン&トム・ハンクスという2大スターの共演で話題の映画『ザ・サークル』は、超巨大SNS企業〈サークル〉を舞台に、過剰に進行してしまった現代のSNS社会、ひいてはあらゆるデータを管理しシェアすることで生まれる監視社会の光と影を描いたサスペンス・エンターテインメントだ。
本作の見どころは、なんといっても同時代性を強く帯びたテーマとストーリー、そして『美女と野獣』(2017)の大ヒットが記憶に新しいエマ・ワトソン&言わずと知れた名優トム・ハンクスの演技合戦だろう。しかし同時に見逃せないのは、本作に起用された、ハリウッドの次代を担う豪華若手俳優陣の顔ぶれである。
『ザ・サークル』ストーリー
世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業〈サークル〉。創始者でありカリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)が掲げる理想は、全人類がすべてを隠す事なくオープンにする“完全な”社会だ。大きな輪を意味する〈サークル〉では、誰もがいつでもつながりあい、互いの体験をシェアしあい、最高に刺激的な毎日を送ることができる。
憧れの最先端企業〈サークル〉社に採用され、日々奮闘する24歳の新人・メイ(エマ・ワトソン)は、ある事件をきっかけにベイリーの目に留まり、新サービス〈シーチェンジ〉の実験モデルに大抜擢される。至るところに設置された超小型カメラにより自らの24時間をすべて公開したメイは、あっという間に一千万人を超えるのフォロワーを獲得し、アイドル的な存在となる。ベイリーの理想「全人類の透明化」を実現するため、更なる新サービス〈ソウルサーチ〉の公開実験に臨むメイ。だがそこには思わぬ悲劇が待ち受けていた。あまりにも膨大な善意の渦に隠された〈サークル〉の重大な欠陥に気付き始めるメイだったが——。
ハリウッドの未来を担う3人の俳優
ジョン・ボイエガ
まず一人目に注目したいのは、〈サークル〉の人気サービスを開発した張本人でありながら、その未来に危機感を抱く男タイ・ラフィートを演じるジョン・ボイエガだ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に始まった『スター・ウォーズ』新3部作で主要キャラクターのフィン役に抜擢され、世界から熱い視線を注がれている人物である。
フィン役で大作映画デビューを果たしたあとは、本作『ザ・サークル』のほか、人気映画『パシフィック・リム』(2013)の続編である『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年4月公開)の主人公にも抜擢されている。そのほか、『ハート・ロッカー』(2010)や『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)など硬派な社会派映画を手がけるキャスリン・ビグロー監督の最新作『デトロイト』(2018年1月26日公開)でも主演を務めるなど、ジャンルを問わずボーダレスな作品選びに注目だ。もちろん、『スター・ウォーズ』シリーズの最新作である『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の劇場公開も2017年12月15日に控えている。
カレン・ギラン
エマ・ワトソン扮するメイの親友で〈サークル〉の幹部候補、しかしメイに追い越されたことで変貌していくアニー役に起用されたのは、1987年生まれの注目女優カレン・ギランだ。
ちなみにカレンの特徴は、『オキュラス/怨霊鏡』(2013)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)、『バレー・オブ・バイオレンス』(2016)など渋いながらも確実なフィルモグラフィにある。2018年には自身が脚本・監督を務めた『パーティーズ・ジャスト・ビギニング(原題:The Party’s Just Beginning)』が米国公開されるなど、クリエイターとしての活動も見逃せない。
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