ジム・ジャームッシュ、次回作はゾンビ映画 ― ビル・マーレイ主演、アダム・ドライバー&セレーナ・ゴメスら豪華キャスト出演

映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)や『ミステリー・トレイン』(1989)、『ブロークン・フラワーズ』(2005)など数々の作品で映画ファンの注目を集めつづける、“永遠のインディーズ”にして巨匠監督のジム・ジャームッシュが、次回作ではゾンビ映画を手がけることがわかった。米Variety誌が報じている。
ジャームッシュ監督の新作は『The Dead Don’t Die(原題)』。「死者は死なない」というタイトルは、早くもゾンビ映画としての特徴を前面に押し出したものといえるだろう。まさかド直球のゾンビ映画を仕掛けてくるとは思えないが……ストーリーの詳細は続報を待つことにしよう。
なんといっても本作の見どころは、ジャームッシュ監督のもとに集まった豪華なスター俳優陣だ。主演を務めるのは『コーヒー&シガレッツ』(2003)と『ブロークン・フラワーズ』で監督とのタッグを経験済みのベテラン、ビル・マーレイ。また、ジャームッシュ作品には初登場のセレーナ・ゴメス、『パターソン』(2016)に続いての出演となるアダム・ドライバーのほか、ティルダ・スウィントン、スティーブ・ブシェミ、クロエ・セヴィニーという顔ぶれが揃った。ビル、アダム、クロエの3人は警官役を演じるという。
ジャームッシュ監督は本作についてコメントを発表していないが、実は2018年3月時点で、ビルは監督の新作がゾンビ映画になることを米The Philadelphia Inquirer誌にて明かしていた。
「いい仕事が入ったんです。覚悟してくださいよ、ゾンビ映画なんです。ジム・ジャームッシュがすごく面白い脚本を書いてくれて、最高の俳優たちが出ます。(2018年)夏に撮影します。僕はゾンビ役じゃないですけどね。」
ちなみにジャームッシュ監督といえば、トム・ヒドルストン&ティルダ・スウィントンを主演に据えた『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)で吸血鬼の物語を描いていたことが記憶に新しい。きっと次回作でも、独自の切り口でゾンビという存在に迫ってくれることだろう。
映画『The Dead Don’t Die(原題)』の公開時期は不明。
Sources: Variety, TPI
Eyecatch Image: [左]Photo by George Biard [右]Photo by Dick Thomas Johnson Remixed by THE RIVER