『ザ・フラッシュ』マイケル・キートン版バットマンのテーマ、本編にも登場 ─ 壮大な劇伴音楽、ちょっとだけ公開

現行DCユニバースの集大成となる映画『ザ・フラッシュ』に、ダニー・エルフマン作曲によるマイケル・キートン版『バットマン』(1989)のテーマ曲が使用されていることが判明した。監督のアンディ・ムスキエティが公開したレコーディング&ミックス風景では、本作用にアレンジされた楽曲の一部を聴くことができる。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
『ザ・フラッシュ』の予告編では、地上最強のヒーローであるフラッシュ/バリー・アレンが過去を変えた影響で、現在に歪みが発生し、かつてスーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が大軍勢を率いて襲来。地球の植民地化を進めようと破壊の限りを尽くす中、別世界のフラッシュや黒髪のスーパーガール、そして30年ぶりにDCユニバースに復帰するマイケル・キートンのバットマンが共闘する姿を見ることができる。
この映像には、すでにダニー・エルフマンによる『バットマン』のテーマが一部使用されているが、これはあくまで予告編だけの音楽ではないかと推測する向きもあった。今回のムスキエティ監督による投稿は、正式に劇伴音楽としてエルフマンの楽曲が引用されていることを示すもの。投稿には「マッド・サイエンティストのベンジャミン・ウォルフィッシュが一時的にダニー・エルフマンの霊を降ろしています」とあるが、エルフマンはバリバリ現役である。
本作の音楽を担当するベンジャミン・ウォルフィッシュは、ムスキエティ監督とは『IT/イット』2部作(2017, 2019)でタッグを経験済み。DC映画では『シャザム!』(2019)の音楽を担当したが、続編『シャザム!~神々の怒り~』ではクリストフ・ベックにバトンタッチしていた。監督によると、本作の音楽・音響に関するミックス作業は3月上旬に終了しており、現在はVFXのクオリティを高める作業のみが残っているものと考えられる。
ちなみに本作のテスト試写では、クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』(2008)以来となる絶賛の声があがったとのこと。DCスタジオの共同会長兼CEOとしてクリエイティブのトップに就任したジェームズ・ガンは「今までの中で最高傑作のヒーロー映画だ」と大絶賛している。
映画『ザ・フラッシュ』は2023年6月16日(金)日米同時公開。