【ネタバレ】『ザ・フラッシュ』なぜ「CG感ある人間」が描かれたのか? ─ 監督「あれは意図的なデザイン」

この記事には、『ザ・フラッシュ』のネタバレが含まれています。

『ザ・フラッシュ』にあからさまなCGキャラクターが登場する例としてまず挙げられるのは、映画の冒頭でフラッシュが落下する赤ん坊を救出するシーン。フラッシュはスピードスターの能力を活かし、崩壊するビルから落ちる赤ん坊を次々と助けていくのだが、そこで描かれた赤ちゃんたちは明らかなCGの創造物のように見えた。
また、フラッシュが過去をやり直すために高速で走った先に辿り着く“クロノボウル”の世界もそうだ。過去のさまざまな場面が360°の万華鏡のように広がるこの光景で、バリー・アレンの両親やジャスティス・リーグの仲間、ゾッド将軍、スーパーガールといった人物は、みなCGの姿で描かれていた。
最近ではマーベル映画でVFX制作現場の問題が指摘されていることから、もしかしたら『ザ・フラッシュ』も、公開までにCGの仕上げが間に合わなかったのだろうか?実はこの奇妙なCG、すべて演出上の意図に沿ったものだったという。
監督のアンディ・ムスキエティが米io9に明かしたところ、あのCG感ある映像は「フラッシュの視点で見ている」ことの再現なのだそうだ。フラッシュは高速で世界を見ているため、「光や質感など、すべてが歪んでいるように見える」のだという。
この光景を、監督は「水の世界」と表現。「バリー目線を表したものです。奇妙に見えるかもしれませんが、これはデザインの一部なのであり、意図的なものです」と説明した。
『ザ・フラッシュ』は大ヒット公開中。
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Source:io9