「Lの世界」終了から10年、レズビアン取り巻く環境「大きく変わった」 ─ 新作「Generation Q 」2019年冬米放送

レズビアンやバイセクシャルの女性を中心とした群像劇「Lの世界」が帰ってくる。2004年に放送されると一大センセーションを巻き起こし、2009年のシーズン6まで続いた大人気シリーズだ。
シリーズ終了後10年ぶりとなる新作「The L Word: Generation Q 」が2019年冬より米放送予定。ベット役ジェニファー・ビールスやシェーン役キャサリン・メーニッヒ、アリス役レイシャ・ヘイリーらオリジナル・キャストも続投する。新たにショウランナーを務めるのは、LGBTのドラマ映画『4つの嘘と愛』(2010)で知られるマルヤ・ルイス・ライアンだ。

現地時間2019年8月2日、マルヤ・ルイス・ライアンと、シリーズの製作を務めるアイリーン・チェイケンが出演者らと共にShowtime TCAに登場。伝説的なオリジナル・シリーズ終了から10年を経た”いま”を語った。米Deadlineが伝えた。
アイリーンは「この10年で世の中は大きく変わりました。レズビアンも、まだテレビに登場できている」と語る。その指摘の通り、LGBTを取り巻く環境には変化があった。
男性にも女性にも分類されない「ノンバイナリー」という第三の性別が米カリフォルニアで法的に認められるようになったのは2018年になってからのことだが、ベット役のジェニファーは「(2004年当時)ノンバイナリーとは数学用語でしたね」と振り返る。「番組が復活することがとても嬉しいです。この数年間は、この復活のために働いてきました。ドラマは今も健在です。」
ライアンによれば、10年ぶりの新作「The L Word: Generation Q 」では「変わったもの、変わっていないもの」を描くという。「私達はもう取り残された存在ではない、と言うのは浅はか」と指摘し、レズビアンのホームレスや自殺の数、未だ激しいイジメ問題を挙げた。トランプ政権が誕生したことも、「何かしなくてはならない。何かは分からないけれど、津波がやってくる」として新シリーズを製作する動機になったという。
「The L Word: Generation Q 」は、「冷静なLGBTQIAの新世代キャラクターたちの恋愛と失恋、セックス、ロサンゼルスでの挫折と成功」を取り扱う。全8話、2019年12月8日より米放送となる。
Source:Deadline