【ネタバレ】『THE MONKEY/ザ・モンキー』ラストシーンの意味を解説 ─ 監督が明かす「アイツ」の正体

この記事には、映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』のネタバレが含まれています。

映画『THE MONKEY/ザ・モンキー』ラストシーン、本作最大規模の悲惨な事故と言える飛行機墜落が起こったその眼前……。田舎の交差点で、ハル・シェルボーン(テオ・ジェームズ)は奇妙な光景を見る。青ざめた馬に乗った老人が、ゆっくりと横切っていくのだ。馬上の老人はこの世のものとは思えぬ風貌をしており、馬と共に黒煙を吐き出している。黒煙と言えば、パーキンス監督の前作『ロングレッグス』(2024)でも不吉な意味合いを帯びていた。
そして、老人はひどく疲弊している。ハルは老人に頷くと、老人はくたびれた様子でトボトボと横切っていく……。
果たしてオズグッド・パーキンス監督は、この馬と老人にどんな意味合いを込めたのか?THE RIVERが単独取材で尋ねた。
監督によれば、「彼は聖書のペイルライダー」という。『ヨハネの黙示録』に登場する、災いをもたらす四騎士の1人だ。「本作の劇中でも、聖書の節で2度言及されています。“私は見た。見よ、青ざめた馬がいた。その乗り手の名は死であった”というね」。
とある考えから、この映画の最後に「聖書の要素を取り入れよう」と思い立ったという監督。「だって、聖書の美しい物語以上に馬鹿げたものはないでしょう?もっと言えば、聖書の物語よりも荒唐無稽なものもないでしょう?」と、その背景や、ユニークな描写について教えてくれた。
「この映画では、死をここまで不条理に描いたから、聖書も“死”のイメージとして擬人化したいと思ったんです。そして、彼は疲れている。この映画でいっぱい働いたから、ダラダラと家に帰るみたいな。早くベッドで寝たい……、という様子でね。」
監督の表現を受ければ、本作に登場した数々の死は、サルのおもちゃが仕掛けの側にありつつ、執行していたのはあのペイルライダーだったということか。サルのおもちゃが何度もドラムを叩いたことで、ペイルライダーも日常以上の“稼働”を余儀なくされ、映画の最後にはすっかり疲れ切っていた……と解釈できそうである。
「人は誰しも、いずれ死ぬということに向き合う」という事実に向き合わなければならないと、監督は死生観を話す。「だから、死をとにかく馬鹿馬鹿しく、シュールで、ハイパー非現実的なものにしたかったんです」。ユーモアを交えて過剰な死をいくつも描き、その最後、駆り出されて疲れ果てたペイルライダーに全てを背負わせるようにして終える……。オズグッド・パーキンスの唯一無二のダークユーモアが炸裂する一作となった。
『THE MONKEY/ザ・モンキー』は絶賛公開中。
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