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ドラマ「ザ・ペンギン」、『ザ・バットマン』超えるスコアで評判上々 ─ 「ザ・ソプラノズ」的な「マフィアの衣をまとった心理ドラマ」?

THE PENGUINーザ・ペンギンー
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『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のスピンオフドラマ、「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」の米Rotten Tomatoes批評家スコアが公開された。本家『ザ・バットマン』の85%を上回る、93%という高スコアでデビューを飾った。本記事時点でのレビュー数は43件となる。

ペンギン/オズワルド・コブルポット(コリン・ファレル)に焦点を当てた本作のレビューでは、「犯罪を巧みに描いた『ザ・ペンギン』は、ひねりがあり、不穏で、深く魅了する作品」(Variety)、「コリン・ファレル演じるペンギンを、コミックから実写化されたヴィラン史上最高のキャラクターのひとりに変えた、見事な犯罪スリラー」(DiscussingFilm)など、ペンギンの単独シリーズならではの魅力が伝えられている。

一方で、「不在のダークナイトに依存しすぎることなく、娯楽的な犯罪ドラマを語ることに成功している」としつつ、「バットマン不在の中、バットマンの物語を描くという目標は達成したものの、視聴者はこの全8話の5話目か6話目あたりで、“待てよ、なんでまだペンギンの番組を見ているんだ?”と疑問を抱くことになるかもしれない」(Entertainment Weekly)と、やや辛辣な意見も見られる。

興味深いのは、スーパーヒーローシリーズに属する作品でありながら、米マフィアドラマの金字塔「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」が引き合いに出されている点だ。同作と比較した上で「マフィアの衣をまとった心理ドラマ」(NPR)とする評価や、「『ザ・ソプラノズ』の精神的な続編」(Digital Spy)といった表現がされている。海外ドラマ通も唸る、骨太な犯罪ドラマに仕上がっているようだ。

主演のファレルだけでなく、クリスティン・ミリオティの存在感も抜群のようだ。彼女の演技は「ゴッサムの負の面をすべて体現したような存在として、ソフィアをオズ以上に説得力のあるキャラクターにしている」(The Hollywood Reporter)と太鼓判が押されている。

本作はペンギン/オズワルド・コブルポットを主人公とした、『ザ・バットマン』の約1週間後から始まる物語。出演者はファレル&ミリオティのほか、犯罪王サルバトーレ・マローニ役で『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)や「デクスター:ニュー・ブラッド」(2021-)のクランシー・ブラウン、アルバート・ファルコーネ役に「マーベラス・ミセス・メイゼル」(2017-2023)のマイケル・ゼゲン、フランシス・コブ役にトニー賞受賞の名優ディードル・オコンネルほか。

脚本・ショーランナーは「エージェント・オブ・シールド」などのローレン・ルフラン。第1話~第3話の監督を『ザ・ハント』(2020)のクレイグ・ゾベルが務める。製作総指揮にはルフラン&ゾベル&ファレルのほか、『ザ・バットマン』のマット・リーヴス監督とプロデューサーのディラン・クラークらが名を連ねた。

「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」は2024年9月20日(金)AM10時よりU-NEXTにて毎週1話ずつ配信。全8話。

Source:Variety,DiscussingFilm,Entertainment Weekly,NPR,Digital Spy,The Hollywood Reporter

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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