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ベネディクト・カンバーバッチ&オリヴィア・コールマンの離婚コメディ『ザ・ローゼズ』米予告編が公開 ─ 最愛の2人は、なぜ憎み合うようになったのか?

https://www.youtube.com/watch?v=XkgMaS5gbaA

ベネディクト・カンバーバッチ&オリヴィア・コールマン主演、映画『ザ・ローゼズ(原題:The Roses)』の米国版予告編が公開された。

本作はウォーレン・アドラーの小説に基づく“離婚ブラックコメディ”。1989年にマイケル・ダグラス&キャスリーン・ターナー主演で『ローズ家の戦争』として映画化されたが、今回は現代に即して大胆に翻案。カンバーバッチは突如無職になった元建築家のテオ、コールマンは人気シェフのアイビーを演じる。

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「君のためならなんでもするよ」「信じてるわ」──そう語り合った2人の愛は、いったいどこへ消えたのか。友人から「結婚生活はどう?」と尋ねられたテオは、「子どもたちは最高。アイビーも大成功だ」と答える。いまやアイビーはニューヨーク・マガジンに取り上げられるほどの人気者で、無職のテオは不本意ながら専業主夫となった。

「今日はどうだった?」「隣の犬が洗濯物に糞をして、子どもたちがまたダニにやられて、僕の左目は痙攣してて……」。そのころ、テオは飛行機の中で「シャンパンをもう一杯!」。もちろん、テオには面白くない。やがて2人は、友人たちを招いた夕食でもやり合うようになる。

「離婚だ!」「私が離婚するって言ったの!」。自分が建てた家だけは死守したいテオと、すべてを要求するアイビー。やがて両者の対立は常軌を逸してゆく。物を投げ、食べ物に異物を混入し、家を破壊し、書類を燃やして……。「もう手に負えなくなってきた」とテオが口にするなか、アイビーは銃を持ち出し、シャンデリアが落ちる。

「おふたりには問題を解決する余裕がないと思います」とセラピストは語る。「そんなこと言っていいんですか?」とテオ、「プロ失格じゃない?」とアイビー。「うん、医療ミスみたいなものだ」「値下げしてもらえますよね」と2人は口々につぶやき、互いに笑いあった。

監督は『オースティン・パワーズ』『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズのジェイ・ローチ。脚本は『哀れなるものたち』(2023)のトニー・マクナマラで、『女王陛下のお気に入り』(2018)ではコールマンとのタッグを経験済みだ。製作はサーチライト・ピクチャーズ。

Vanity Fairにて、マクナマラは「多くの夫婦が理解しているように、結婚生活において両者のキャリアのバランスを取ることはきわめて難しい問題です。創造的かつ野心的な2人は、結婚生活と愛をいかにして両立するのでしょうか?」と語った。

カンバーバッチは、本作を「激しく愛し合った二人が、やがて激しく憎み合い、妥協点を見失う寓話」だといい、マクナマラの人間観察とユーモアを絶賛する。「驚くほど共感できます。最愛の人に愛情を示すことがどれほど大変か、そして家族の中心にある人間関係を育み、深めることを大切にしなければ、たちまちすべてが崩壊してしまうのか」。

共演は『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』(2023)のアンディ・サムバーグ、『ザ・クリエイター/創造者』(2023)のアリソン・ジャネイ、『バービー』(2023)のンクティ・ガトワ、『バック・イン・アクション』(2025)のジェイミー・デメトリウ、『ナイトビッチ』(2024)のゾーイ・チャオ、「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」(2020-2021)のベリンダ・ブロミロウ、『ゴーストバスターズ』(2016)のケイト・マッキノン。

映画『ザ・ローゼズ』は2025年8月29日に米国公開予定。

Source: Vanity Fair

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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