米ワシントン・ポスト紙が「スーパーボウル」で初CM、トム・ハンクスを起用 ─ 映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』から

米The Washington Postが、「アメリカ最大のスポーツ・イベント」スーパーボウルで初のCM映像を放映、映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)のトム・ハンクスを起用したという。
スティーブン・スピルバーグ監督作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』では、ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書、通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在を暴露したThe Washington Postの記者を描いた実話劇。トム・ハンクスは、芯の通ったジャーナリズム精神を持つ記者のベン・ブラッドリーを演じた。

この度のCM映像では、第二次世界大戦から現代に至るまでの主要ニュース映像と共に、トム・ハンクスがナレーションで目撃者および事実の収集者としての記者の役割や、社会における重要性を説く。同紙の現在のスローガン”民主主義は闇の中で死ぬ(Democracy Dies in Darkness)”と共に映像を締めくくるという。
2018年時は視聴率47.4%。アメリカ人にとって最大のイベントのひとつであるスーパーボウルといえば、その放送中のCMも広告枠として世界最高額。出稿料金は30秒でおよそ6億円とも言われる。The Washington Postの発表記事によれば、このたびのCMでも同額がかかっていることが示唆されている。なお、同誌のCMは60秒スポットだという。
同誌CEOのフレッド・ライアンは、「スーパーボウルは、我々の民主主義にとって非常に重要な、世界中のジャーナリストの勇気と献身ぶりを認識する素晴らしい瞬間です」とコメント。「毎日の生活における記者の役割や、彼らが真実を伝えるために取っているリスクを伝えるチャンスでした。」
同CMは、スーパーボウル終了後にWeb上でも解禁されるという。第53回スーパーボウルは、2019年2月3日18時30分(現地時間、日本時間4日8時30分)より開催。
Source:The Washington Post