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『ハリー・ポッター』に影響受けたアルゼンチンの魔術ホラー映画、AIによる英語吹替版で米国公開へ

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『ハリー・ポッター』シリーズにインスパイアされたアルゼンチン発のホラー映画『ザ・ウィッチ・ゲーム(英題)』が、AIによる英語吹替版つきで、アメリカ・イギリスにて劇場公開されることがわかった。米Varietyが報じている。

本作は、主人公の反抗的な少女が、18歳の誕生日に最新鋭のVRヘッドセットを手に入れたことからオカルトの世界と中世の魔法学校に入り込んでゆく。彼女は家族を苦しめる悪魔と戦うため、魔術を学ぶことになり……。

監督・脚本は、アルゼンチン映画批評家協会賞にノミネートされた経歴をもつファビアン・フォルテ。主演は同じくアルゼンチンの女優ルーデス・マンシージャが演じており、Instagramには本編や舞台裏の写真も投稿されている。

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本作は全編スペイン語で製作されているが、米国・英国での劇場公開にあたっては、英語吹替版がAIを使用して製作される。AIによる吹替技術はアプリやウェブサービスで広く提供されているものだが、商業映画に使用されるとなると、各地の俳優や声優の雇用機会に影響を及ぼすことになるだろう。

2023年の全米映画俳優組合のストライキでは、AIによる俳優のデジタルコピーが争点になったが、AIが人間の代わりに雇われるケースをいかに想定していたのか。本作かぎりのケースと考えるのではなく、業界の反応に今後も注目したい。

映画『ザ・ウィッチ・ゲーム(英題)』は、2025年の第1四半期に米国・英国で劇場公開予定。ラテンアメリカやドイツ、オーストリア、スペイン、ポルトガル、セルビア、カンボジアにも配給権が販売されている。

Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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