児童文学『魔女がいっぱい』映画版、アン・ハサウェイが主演へ ─ 実写版『セサミストリート』にも出演との報道

『レ・ミゼラブル』(2012)や『マイ・インターン』(2015)の女優アン・ハサウェイが、ロアルド・ダールの同名児童文学を映画化する『魔女がいっぱい(邦題未定、原題:The Witches)』で主演を務めることがわかった。米Variety、Deadlineなどが報じている。
『魔女がいっぱい』は、7歳の少年が偶然にも子ども嫌いな魔女たちの集会に遭遇してしまうストーリー。1990年には『ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!』として映画化されている。著者のロアルド・ダールは、ジョニー・デップ主演映画『チャーリーとチョコレート工場』(2005)の原作『チョコレート工場の秘密』など数々の名作を執筆した人物だ。
今回の実写映画版でハサウェイが演じるのは、魔女たちの一員である「大魔女(Grand High Witch)」役。1990年版では、のちに『アダムス・ファミリー』シリーズなどに出演するアンジェリカ・ヒューストンが演じていた役柄だ。Deadlineによれば、本作にはハサウェイのほか、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(2011)や『フェンス』(2016)、『妻たちの落とし前』(4月公開)のヴィオラ・デイヴィスも出演する可能性があるとのこと。
脚本・監督を務めるのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)、『ザ・ウォーク』(2015)の巨匠ロバート・ゼメキス。今回の実写映画版では、1990年版よりも原作に忠実な作品を目指しているという。
プロデューサーには『パシフィック・リム』(2013)や『シェイプ・オブ・ウォーター』(2018)のギレルモ・デル・トロ監督、『ゼロ・グラビティ』(2013)や『ROMA/ローマ』(2018)のアルフォンソ・キュアロン監督、そしてゼメキス監督作品に多数携わるジャック・ラプケが名を連ねた。映画界を牽引する豪華な顔ぶれは、名作文学をいかに現代に甦らせるのだろうか。
なおハサウェイは本作のほか、実写映画版『セサミストリート(邦題未定、原題:Sesame Street)』の出演オファーも受けていたことが以前報じられていた。これら2作品にはスケジュールの問題があるとされていたが、このたびDeadlineは、ハサウェイはワーナー・ブラザースと2作品の出演契約を結んでおり、『魔女がいっぱい』に続いて『セサミストリート』にも出演すると伝えている。
ところで『魔女がいっぱい』の映画化企画といえば、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のフェリシティ・ジョーンズも「是非やりたい」と意欲を示していたもの。残念ながら大魔女役はハサウェイに渡ったものの、もしやほかの魔女役で登場する可能性もあるか…?