ついに今年（2017年）公開のDCEU新作映画『ワンダーウーマン』。『バットマン vs スーパーマン：ジャスティスの誕生』にて、わずかの出演ながらも圧倒的なインパクトを残したワンダーウーマンは、アマゾンのプリンセスという出自を持つ女性ヒーローです。
あらすじの全容が詳しくわかっていない映画『ワンダーウーマン』ですが/Filmがロンドンにあるワーナー・ブラザースのポストプロダクションに招かれた際に公開されたという情報により、主人公のワンダーウーマンことダイアナの出身地であるアマゾネスの島国、セミッシラ（Themyscira）の設定が明かされました。

セミッシラの設定

情報によると、セミッシラの設定はまだ8歳のダイアナがベッドタイム・ストーリー（子供が寝る前に聞かされるお話）で自国の民の歴史を教わるという体で語られています。DCEUでは、人類を作ったのはギリシャ神話の神であるゼウスであり、神の友人として生み出されました。しかしゼウスの子であり、父と人間の関係に嫉妬した戦争の神アレスが人々を暴力と戦争を好む生物に変えて戦争へと導き、アレスもまた自身の力で神々を殺し始めたたということです。

それに対抗したゼウスが作ったのが女王ヒッポリタをはじめとしたアマゾネス。アマゾネスの女戦士達はアレスの悪意を鎮めることを目的に生み出されたようです。ヒッポリタの姉妹によってアレスを一時的に封じることができましたが、アレスは人々を唆してアマゾネスを奴隷化。ゼウスとアレスが長きに渡る戦いを繰り広げることになりました。最後はゼウスが命と引き換えにアレスに深手を負わせ、最後の力を振り絞ってアマゾネスが人間やアレスから逃れるための島、セミッシラを作り、アレスを殺し切るゴッドキラーという剣を遺しました。

アマゾネスの設定は時代によってまちまちですが、DCEUでは各時代の良いところどりをした感じでしょうか。気になる所と言えばこの話は本当なのか?　ということです。近年でもワンダーウーマンは己のアイデンティティが教えられたのとは異なっているという展開が多く見られ、ゼウスやギリシャ神話の神々が善とは言い難い形で絡んでいることがあります。これは翻訳される『ワンダーウーマン：アースワン』でも少し形は変わっても共通しているテーマ。アマゾネスとダイアナの真実が女王ヒッポリタによって意図的に歪められている可能性はあるように思えます。そしてワンダーウーマンのヴィランに将来的にはアレスが出るというのもほぼ確定したようです。

監督とガル・ガドットは関係良好

また映画『ワンダーウーマン』の監督を務めるパティ・ジェンキンスは、ワンダーウーマンについて「本当に沢山のことを彼女(ワンダーウーマン)とやりたいの。彼女は私がとても好きないくつもの影があるのよ」「将来がどうなるかはわからないけれども、ワンダーウーマンの始まりが今作で本当に良かった」と語っています。

ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットもFacebookにてパティ・ジェンキンスと撮った写真を挙げており、「パティ・ジェンキンスを本当に愛している。あなたは心の姉妹よ。（中略）あなたと世界を周ってみんなと作品を分かち合うのが待ちきれないわ」と楽しそうにしています。

まだまだ知りたいことは山積みですが、監督と主演女優の深い愛情が伝わる映画『ワンダーウーマン』。日本公開は2017年8月25日に公開となります。

Source:http://www.slashfilm.com/wonder-woman-plot-details-first-act/
http://www.cbr.com/wonder-woman-patty-jenkins-sequels/