『マイティ・ソー バトルロイヤル』は伝説のアーティスト/ライター、ジャック・カービーへの「ラブレター」 ― マーベル社長と監督が語る

2017年8月28日、アメリカン・コミックにおける伝説のアーティスト/ライターであるジャック・カービーの誕生から100年を迎えた。キャプテン・アメリカの生みの親であり、X-MENやファンタスティック・フォーなど数えきれないほどのヒーローやヴィラン、キャラクターたちを世に送り出してきたカービーは、スタン・リーと並んでまさしく“レジェンド”と呼ばれるべき存在である。
いまやマーベル・シネマティック・ユニバースに欠かせないヒーローであるソーも、カービーの手でシルバーエイジ期に描かれたキャラクターのひとりだ(“Journey into Mystery”83号、1962年8月刊)。
カービーの生誕100年を迎えた8月28日(現地時間)、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はカービーへの敬意を表するとともに、シリーズ最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル』への思いを語った。
MCU wouldn’t exist without him. Thor Ragnarok is an unabashed love letter to his vision. Happy Birthday to the King. Eternal #JackKirby100 pic.twitter.com/wihWcFrHMU
? Kevin Feige (@Kevfeige) 2017年8月28日
まさしくジャック・カービー・スタイルというべき、原題“Thor: Ragnarok”の新たなロゴとともに、ファイギ社長はこう綴っている。
「彼の存在なくしてマーベル・シネマティック・ユニバースは存在しなかったでしょう。『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、彼のビジョンに対する恥ずかしげもないラブレターです。キングにハッピー・バースデーを。永遠に。」
またメガホンを取るタイカ・ワイティティも、米エンターテインメント・ウィークリー誌に対して、本作がジャック・カービーの仕事に強くインスパイアされていることを明かした。
「(映画の)見た目はジャック・カービーや彼のアートにすごく影響を受けたんだ。ソーのコミックの、宇宙でトリップするような感じが大好きでさ。[中略]この映画はクールで大胆で、カラフルなコズミック・アドベンチャーなんだよ。」
『マイティ・ソー バトルロイヤル』の予告映像は、すでにその彩り豊かなビジュアルが話題を呼んでいる。大スクリーンで、観客の目にはどんなふうに映ることだろうか……。
なお米マーベル・エンターテインメントは、ジャック・カービーの生誕100年を記念した特別企画をウェブサイトで実施している。カービーの手がけたキャラクターやアートのほか、さまざまな映像、またカービーについて語られたポッドキャストも配信されているのでぜひチェックしてみてほしい。
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日より日米同時公開。
Sources:?http://screenrant.com/thor-3-ragnarok-jack-kirby-influence/
http://screenrant.com/chris-hemsworth-liberated-thor-ragnarok-short-haircut/
Entertainment Weekly August 18-25, 2017
Eyecatch Image:?https://twitter.com/Kevfeige/status/902238077426343936