『マイティ・ソー バトルロイヤル』はまさかの「宇宙海賊」映画?タイカ・ワイティティ監督の目論みは

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、その原題を“Thor: Ragnarok”という。邦題が発表されて以降、北欧神話の世界で「終末の日」を指す言葉である“ラグナロク”がなぜ「バトルロイヤル」になってしまうのかと、その変更は物議を醸し続けてきた。なにせ現在も『マイティ・ソー ラグナロク』と呼び続けるファンが少なくないほどだ。

しかし本作を手がけるタイカ・ワイティティ監督は、そもそも「ラグナロク」という言葉のイメージとは別のところに自身のビジョンを定めていたようである。以前より「楽しい冒険映画を目指した」と公言している監督は、なんと『マイティ・ソー バトルロイヤル』を「宇宙海賊」ものとして作った……のかもしれない。

ファミリー映画を目指す? タイカ・ワイティティ監督の思惑

ロサンゼルス・タイムズ誌に登場したワイティティ監督は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』を製作する上で肝に銘じたことを明らかにしている。

もしも(キャスト・スタッフの)みんなが物事をシリアスに捉えすぎていたら、僕は“スペース・バイキングの冒険映画を作ってることを忘れないで”って言ってたと思いますよ。それがすべてなんです。」

監督の口にした「バイキング(Viking)」という言葉を、そのまま「海賊」と理解していいかどうかはまだわからない。しかし予告映像を見るかぎり、この映画には「宇宙のならず者」たちが多数現れることになりそうだ。しかも監督は、かつて本作を“ロードムービー”とも形容していた。

またワイティティ監督は、本作のターゲットに子供たちやファミリーの存在があることも忘れていない。ある点ではシリアスな方向に突き抜けることもあるマーベル・シネマティック・ユニバースで、『マイティ・ソー』完結編を“家族みんなで楽しめる映画”に仕上げる意図があったのだろう。

「インクレディブル・ハルクがいて、枝ツノの生えた巨大な女性(=ヘラ)がいる。エイリアンも宇宙船もある。多くの子供たちが映画に求めるものはほとんど揃ってるんですよ。僕たちはそこから始めたんです。」

ワイティティ監督、俳優としても奮戦

そうした意向に沿ってのことかどうかは定かでないが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』ではあるキャラクターの出番が当初の予定より大幅に増えたという。予告映像にもわずかに登場している、岩石でできた兵士コーグだ。何を隠そう、モーションキャプチャーを務めたのはワイティティ監督本人である。監督はその作業を振り返って、自分の仕事ぶりをこう評価する。

「俳優タイカ・ワイティティが素晴らしい仕事をする人間だってことを知るべきですよ。監督タイカ・ワイティティは、俳優たちにはそれぞれができることを示す時間をちゃんと与えるべきだと考えているんです。その仮説は正しかったですね、彼(俳優タイカ・ワイティティ)は良かったですよ。俳優としても監督タイカ・ワイティティを評価します。僕がほかの俳優よりもテイクを重ねることを許してくれますし、僕にできることを彼はきちんと教えてくれますしね。」

ちなみにワイティティ監督は、予告映像の最後に登場する火の巨人サーターのモーションキャプチャーも務めているという。

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は2017年11月3日に日米同時公開

Source: http://www.latimes.com/entertainment/herocomplex/la-ca-mn-sneaks-thor-newcomers-20170903-htmlstory.html
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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