『ソー:ラブ&サンダー』おまけシーンに「ロキ」の伏線が隠れていたとの説が登場 ─ ソーロキ再会の可能性?

この記事には、『ソー:ラブ&サンダー』のネタバレが含まれています。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ソー:ラブ&サンダー』(2022)に、「ロキ」につながる伏線がある?この新説を唱えているのは、Cosmic CircusのAlex氏。『ソー:ラブ&サンダー』エンドロール後のおまけシーン(ポスト・クレジット・シーン)で、後に「ロキ」で登場することになる“ユグドラシルの木”風のタイムラインの一部が見えるというのだ。
実際のシーンを確認しよう。ゴア(クリスチャン・ベール)との戦いで命を落としたジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)が、神々の国「ヴァルハラ」へと召され、ヘイムダル(イドリス・エルバ)が出迎えてくれるという場面だ。
このシーンの冒頭で、ジェーンが霧や金の煌めきに包まれて姿を現す、ポータルのような場所の上空に注目。よく見ると、光の筋が弧を描いている。光の筋はあちこちで枝分かれしており、ドラマ「ロキ」に幾度となく登場したタイムラインにそっくりだ。
この光の筋をタイムラインであると仮定すると、ヴァルハラはマーベル・ユニバースの多元宇宙の外側に位置していると考えることができる。ヴァルハラとは死後の世界なのだから、過去・現在・未来が織りなすタイムラインとは別の場所に存在しているというのは理にかなっている。これは、マーベル・ユニバースにおける死後の世界の解釈において、興味深い観点を与えている。
ヴァルハラについては、明かされるべき事項が多い。オリジナルのロキは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスに挑んで死んだので、名誉ある戦死を遂げた勇士の魂だけが送られるという定義に従えば、あの地にはオリジナルのロキも存在しておかしくない。ある時彼は空を見上げ、別世界の自分が管理する巨大なタイムラインを眺めながら、自身の“大いなる目的”に想いを馳せることだろう。彼らは、どうにかして元の物質世界に戻ろうと考えたり、干渉しようと考えたりするかもしれない。

『ソー ラブ&サンダー』では、今後のソーの再登場も予告された。おまけシーンに見られた謎の光の筋は、もしかすると将来的なソーとロキの再会に向けたヒントなのかもしれない。
ちなみに、「ロキ」シーズン2のユグドラシルの木は、アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン2にも登場していたが、このアニメの製作当時、「ロキ」シーズン2の構想がまだ固まりきっておらず、ギリギリのタイミングで奇跡的に擦り合わせることができたという事実がある。
「ロキ」シーズン2の内容は2020年末から2021年7月ごろまでに練られ、2022年6月に撮影を始めている。一方『ソー ラブ&サンダー』は2021年6月に撮影を終え、CGなどを加えるポストプロダクションを2022年2月ごろまでに行った。タイミング的には「ロキ」の内容を踏まえて光の筋を描き入れることも十分可能ではあるが、デザイン上の偶然の一致だった可能性も考慮すべきだろう。
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