【ネタバレ】『サンダーボルツ*』ラストの発表はネタバレ対策で「ニュー・サンダーボルツ」版を撮っていた

この記事には、『サンダーボルツ*』の重大なネタバレが含まれています。

「ニュー・サンダーボルツ」?
『サンダーボルツ*』最大のサプライズは本編のラストシーンにあった。闇の人格・ヴォイドをコントロールできずにいるボブを、サンダーボルツのメンバーはチームで支え、ニューヨークは大いなる危機を回避する。影に呑み込まれた人々も戻ってきて、元通りになった街で、一同はすべての発端となった「セントリー計画」の主導者である“ヴァル”ことヴァレンティーナを発見する。
ところが、ヴァルが逃げ込んだ先は即席の記者会見場だった。突如としてスーパーヒーローとして世間に登場した彼らを、ヴァルは「ニュー・アベンジャーズ」として紹介する──。
このサプライズこそ、『サンダーボルツ*』というタイトルに付けられたアスタリスクの意味。したがって、マーベル・スタジオはこの事実をあらかじめ悟られるわけにはいかなかったのである。撮影現場では、ヴァルのセリフをこっそりと差し替えたバージョンが撮影されていたそうだ。
エレーナ役のピューは、「彼女(ヴァル)が“ニュー・サンダーボルツ!”と叫ぶバージョンを撮りました」という。「みんなが“ウワーッ!”って盛り上がったあと、エキストラなしでセリフを撮り直したんですよ」。
一方、この最大のサプライズをはるか以前から知っていたのがヴァル役のジュリア・ルイス=ドレイファスだ。「もう何年も前、ケヴィン・ファイギとルイス・デスポジートがヴァル役のオファーをしてくれたときから聞いていました」と明かす。
すなわち、サンダーボルツをニュー・アベンジャーズとして登場させる計画は「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)よりも以前から動き出していたのだ。「ずっと前から知っていたんですよ。誰にも何ひとつ言っていません」とルイス=ドレイファスは強調する。
ちなみにエンドクレジットでは、ニュー・アベンジャーズの登場に対する世間の賛否がメディアを通じて明らかになる。これは初期のテスト試写で製作陣が想定していた反応が起こらなかったために考案されたものだというが、レッド・ガーディアン役のデヴィッド・ハーバーは、このアイデアを非常に気に入っているようだ。
「(ニュー・アベンジャーズに対する)人々のさまざまな意見が記事として掲載される、クレジットのシークエンスは素晴らしいと思います。きっと、観客にもいろんな意見があるはずですよね。さまざまな“不良品”たちが、人々に愛されてきた役割を引き継ぐことになるわけだから。」
映画『サンダーボルツ*』は公開中。
▼ 『サンダーボルツ*』の記事
Source: Entertainment Weekly