マーベル『サンダーボルツ*』は「人間の物語」に焦点 ─ MCU原点回帰、謎の女ヴァル役が予告

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)異色の新作映画『サンダーボルツ*(原題)』。ヴァル役のジュリア・ルイス=ドレイファスによれば、本作はヒューマンドラマが堪能できる1作なのだという。
『サンダーボルツ*』ではMCUの倫理的にグレーなアンチヒーローたちが集結。既報によれば、彼らは政府の命令によりチームを結成して、共通の任務に挑むことになるという。
本作ではセバスチャン・スタン演じるバッキーやフローレンス・ピュー演じるエレーナら、MCUの人気キャラクターたちのチームアップによるアクション要素が大きく期待されているが、物語の側面にも注目しておいたほうがよさそうだ。米The New York Timesでは、ヴァル役を演じたジュリアがヒューマンドラマとしての魅力を予告している。
「この映画では特に、率直に言ってしまうなら、人間の物語にフォーカスしたものになっています。前がそうだったように、ルーツに戻ろうとしているのです。そうしたものを中心に描いているところがたくさんあります。CGからはできるだけ距離を取ろうとしています。だからスタントも至る所で行われていました。」
ジュリアの言う“前”が何を指しているのかは定かでないが、MCUの原点を思い出させるような内容となっているのだろうか。可能な限りの実写撮影が意識されているという本作を、ジュリアは「とても良く整理されていて、とても秩序立っている」とも評しており、演者としての自信もうかがえる。
なお、アクションの魅力も伝えたジュリアは「私もいくつか挑戦しました」と自らスタントを行ったことも明かしている。ヴァルといえば、これまでに登場した「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)や『ブラック・ウィドウ』(2021)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)といった映画では人目をかいくぐりながらアンチヒーローたちをリクルートする立ち回りを担ってきたが、『サンダーボルツ*』では自ら危険な現場に赴くといった展開もあり得るだろう。ちなみに、すでに自身の出演パートの撮影を終えているというジュリアは自身のスタントについて「キャプテン・アメリカみたいに空を飛んでいるように聞こえるかもしれませんけど、そうじゃないです。とても短いスタントです」と伝えている。
本作ではバッキーやエレーナのほか、デヴィッド・ハーバー演じるレッド・ガーディアン、オルガ・キュリレンコ演じるタスクマスター、ハナ・ジョン=カーメン演じるゴースト/エイヴァ・スター、ワイアット・ラッセル演じるジョン・ウォーカー/USエージェントが登場予定。監督は、『ペーパータウン』(2015)「BEEF/ビーフ ~逆上~」(2023)のジェイク・シュライアーが務める。
映画『サンダーボルツ*(原題)』は2025年5月2日米公開予定。
▼ 『サンダーボルツ*(原題)』の記事
Source:The New York Times,Variety