ティム・バートン、インターネットを見るとすぐに落ち込んでしまう ─ 「暗い穴に落ちていくから怖い、だから見ない」

今やインターネットは現代人の生活にはなくてはならない必需品といえるが、極力インターネットを利用せずに過ごしている人々も一定数いる。『シザーハンズ』(1990)や『ビートルジュース』シリーズなどで知られる映画監督ティム・バートンもそのひとりだ。
英ロンドンのデザイン・ミュージアムにて、回顧展「ティム・バートンの世界」が現在開催中のバートン。英BBCのインタビューにて「私のことを知っている人はみな、私が若干の“テクノロジー恐怖症”だと知ってますよ」と語っている。「インターネットを覗くと、すごく落ち込んでしまいます。暗い穴に落ちていくから怖いんですよ。だから避けるようにしています、いい気分にはなりませんから」。
インターネットに潜む“落とし穴”を懸念しているバートン。「すぐに落ち込んでしまうんですよ、おそらく他の人たちよりずいぶん早く。でもクリックして、迂回するのにそんなに時間はかかりません」と、心を平穏に保つための姿勢を表明している。ちなみに、日々を気分よく過ごす秘訣は“なるべく忙しくすること”、そして“雲を眺めるようなシンプルなことに取り組むこと”だそうだ。
バートンが監督とプロデューサーを兼任したドラマシリーズ「ウェンズデー」や、最新作『ビートルジュース ビートルジュース』に出演したジェナ・オルテガも、携帯電話の使用をできるだけ避け、散歩や公園の芝生に寝そべってリフレッシュを心がけていると以前明かしていた。バートンとオルテガに共通する心構えが、創作にもいい影響をもたらしているのかもしれない。
インターネットに頼らないといえば、クリストファー・ノーランはスマートフォンを所持せず、メールもしない、脚本を書く時はインターネットに接続されていないパソコンを使うほどの徹底ぶり。ロバート・ダウニー・Jr.は『オッペンハイマー』に出演した際に「クリス(ノーラン)を見たら携帯電話を投げ捨てる」とジョークを口にしたほどに、撮影現場にもその厳格さはあらわれているようだ。
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Source:BBC