Menu
(0)

Search

『タイタニック』最後まで演奏続けた音楽隊の実話 ─ 故郷に残した婚約者からのバイオリン

タイタニック
©Twentieth Century Fox Photographer: Merie W. Wallace 写真:ゼータイメージ

ウォレスの遺体は沈没から10日後に引き上げられた。当時の新聞によると、ウォレスは自分の身体に、バイオリンをケースに収めて縛り付けていたという。このバイオリンは、婚約者マリア・ロビンソンからの贈り物で、“ウォレスへ、婚約を記念して マリアより”と刻まれた銀の飾り板が取り付けられていた。

実際のバイオリン。Titanic Belfast – Wallace violin CC BY 2.0

遺品のバイオリンは婚約者マリアによって引き取られた。当時のマリアの日記からは、「私の婚約者のバイオリンの返還を実現くださったすべての皆様に、心から御礼申し上げます」「このバイオリンは失われてしまったと考えられていたものですが、奇跡が起こって、ここに戻ってきたのですね」と綴られた彼女の電報の写しが発見されている。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

未来を夢見てタイタニック号に搭乗し、最後の最後まで音楽家としての務めをまっとうしたウォレス・ハートリー。愛する婚約者から贈られたバイオリンと共に沈んだウォレスの遺体は、沈没から10日後に引き揚げられ、故郷の英ランカシャー州コルネで葬儀が執り行われた。式には1,000人が参列し、3〜4万人が葬送に訪れたという。その後、婚約者マリア・ロビンソンは1939年に59歳で亡くなるまで、生涯独身を貫いた。




Source:BBC,Irish Central,History on the Net

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly