『タイタニック』キャスト、吹替声優まとめ ─ 沈没した豪華客船の乗客者&関係者たち

20世紀最大の海難事故、タイタニック号沈没事故を基にした切なく儚い恋物語。『ターミネーター』(1984)『エイリアン2』(1986)『アバター』(2009)などのジェームズ・キャメロンによる『タイタニック』は、レオナルド・ディカプリオ&ケイト・ウィンスレットの初共演もさることながら、セリーヌ・ディオンが歌った主題歌も心に残る名作だ。
画家を目指す奔放な青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)、上流階級の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)、ふたりはタイタニック号の船上で出会う。身分の差を超え次第に惹かれ合うふたりだが、それもつかの間、タイタニック号に沈没の危機が訪れる……。この度、再鑑賞の助けとして、主な出演者と、その吹き替え声優(日本テレビ版)を紹介したい。別の作品で見かけた俳優と、意外な再会が果たせるかも?
レオナルド・ディカプリオ(ジャック・ドーソン役)

1974年、アメリカ・ロサンゼルス出身。14歳でのコマーシャル出演を機に、テレビドラマや映画に出演を始める。1993年にはジョニー・デップとの共演作『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。このとき19歳。ほか、ロバート・デ・ニーロとの共演が話題となった『ボーイズ・ライフ』(1993)やサム・ライミ監督の西部劇映画『クイック&デッド』(1995)、薬に溺れるティーンを熱演した『バスケットボール・ダイアリーズ』(1995)、シェイクスピアの名戯曲を現代風にアレンジした『ロミオ+ジュリエット』(1996)などに出演し、ハリウッドで頭角を現す。そして1997年、『タイタニック』で一躍世界的スターとなり、日本でも「レオ様」の愛称で多くのファンが熱狂するなど、一大センセーションを巻き起こした。
以降、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)のマーティン・スコセッシ、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)のスティーブン・スピルバーグ、『ワールド・オブ・ライズ』(2008)のリドリー・スコットなど、ハリウッドの名巨匠たちと作品を共にする。スコセッシ監督とは、最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』を含めて6度タッグを組んでいる。アカデミー賞の常連俳優であったが、実際に受賞したのは5度目の俳優部門ノミネートとなった『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)にて。その後、ブラッド・ピットとの共演作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)でもアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
俳優業と並行して、ディカプリオは環境保護活動にも長年力を注いでいる。『タイタニック』出演後の1998年に環境保護財団法人「Leonardo DiCaprio Foundation」を設立。2007年と2016年に、それぞれ『The 11th Hour(原題)』と『地球が壊れる前に』で環境破壊による弊害を訴える内容の映画を制作している。なお、上述の『レヴェナント』アカデミー賞受賞スピーチの場では、環境保護の重要性を訴え、真摯な姿を見せた。ほぼ毎日、自身のInstagramで動植物の生態系や環境破壊に関する投稿を行い、保護活動への啓発も欠かさない。
吹替版声優 石田彰(日本テレビ版)
実写作品では、イライジャ・ウッド、ジョナサン・ブランディス、ダニー・ヌッチ、イ・ジュンギの出演作品を担当することが多い。ほか、主な吹き替え作品は、『タイタニック』や『ザ・ビーチ』(2000)のレオナルド・ディカプリオ、『アメイジング・スパイダーマン2』(2012)ハリー・オズボーン/グリーン・ゴブリン役のデイン・デハーンなど。アニメ作品では「機動警察パトレイバー」にキャリア初期で参加し、「賭ケグルイ××」「銀魂」「新世紀エヴァンゲリオン」『ニンジャバットマン』など、幅広く活躍している。
ケイト・ウィンスレット(ローズ・デウィット・ブカター役)
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1975年、イギリス出身。ケイトはコマーシャルや舞台、ドラマなどの出演を経て、『乙女の祈り』(1994)にて初の映画出演を果たした。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞した作品である。その翌年に公開された『いつか晴れた日に』(1995)では、アカデミー賞助演女優賞の候補にあがった。