『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』シリーズ恒例の名ゼリフはやはり存在した ― オキテ破りの真相が判明

映画『スター・ウォーズ』シリーズには、今や“お約束”となっているものが存在する。
シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、このたびその“お約束”のひとつについて、ある事実を明言した。
https://www.youtube.com/watch?v=PJgsqUO9EYE
「嫌な予感がする」はどこに消えた?
『スター・ウォーズ』シリーズには、これまで全作品を通して「嫌な予感がする(I have a bad feeling about this.)」というセリフが存在した。『エピソード4/新たなる希望』(1977)のルーク・スカイウォーカーとハン・ソロをはじめ、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカーといった主要人物がこの言葉を口にしてきたのだ。
ところが、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』にこのセリフは登場しない。シリーズの掟破りといっていいこの事態に、シリーズのファンは驚き、そして戸惑った。しかし劇場公開直後、ライアン監督は「“嫌な予感がする”はどこに?」という問いかけに対してこう応じたのである。
It’s in there!
— Rian Johnson (@rianjohnson) 2017年12月14日
「ありますよ!」
質問に対する答えになっていないことはさておき、ともかく『最後のジェダイ』にも「嫌な予感がする」というセリフは存在するようだ。しかし、どこに……。米HuffPostの取材に対して、とうとう監督は真実を明らかにしている。
同誌のインタビュアーは、「嫌な予感がする」というセリフが、映画冒頭、ファースト・オーダーとの戦闘に臨むBB-8の不安そうなビープ音なのではないかと自説を提示。すると監督は「イエス、いいところに気づきましたね!(笑)」と答えたのだ。
これまで、シリーズの常識やファンの期待を覆すことを積極的に意図しなかったと語ってきたライアン監督だが、こればかりはそうではなかったようである。なにしろ、この名ゼリフをごまかしてみたいという欲望があったというのだ。
「(BB-8は)あのセリフを喋るキャラクターとして面白いと思いましたね。最初はポーの反応を“いや、いい予感がするよ。がんばろうぜ(Oh, I got a good feeling about it. Keep your chin up.)”にしていました。さらに面白くしたくて、もう少しわかりづらくしたんです。」
過去にも「嫌な予感がする」をドロイドが喋った例はあるものの、言葉そのものがビープ音で観客に伝わらないというケースは今回が初めてだ。監督の説明に観客が全員納得するかどうかはさておき、『最後のジェダイ』でも“お約束”はひとまず守られていたというわけである……。
ちなみにライアン監督は、ミレニアム・ファルコンの中でR2-D2がルークに「言葉が汚いぞ」と注意されるシーンについて、R2がどんなことを話したのかは「活字にふさわしくない」として明言を拒んでいる。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。
Source: https://www.huffingtonpost.com/entry/rian-johnson-last-jedi-star-wars-easter-egg_us_5a343517e4b01d429cc8bd59
©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ