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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ルークの決断に秘められた意図 ― ラストシーン解説「銀河には伝説が必要」

©THE RIVER

映画スター・ウォーズ/最後のジェダイには、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)以来の登場となったルーク・スカイウォーカーの“新たな物語”が周到に織り込まれている。もちろんストーリーを牽引するのはレイやカイロ・レン、フィンといった若い顔ぶれだが、そこにはオリジナル3部作からつながったルークのストーリーがきちんと根を下ろしているのだ。

ファンから賛否両論をもって受け止められた『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』におけるルークのストーリー、そして彼の決断について、ライアン・ジョンソン監督がその詳細を新たに語っている。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の重大なネタバレが含まれています。

©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

ルーク・スカイウォーカーとマーク・ハミル、二つの伝説

映画の終盤、長きにわたった撤退戦の末に惑星クレイトに“籠城”するレジスタンスの生存者たちは、カイロ・レン率いるファースト・オーダー軍の猛攻を受ける。あわやというところに現れたのはルーク・スカイウォーカー、しかし実際にはフォースによって分身した虚像としての姿だったのだ。カイロ・レンとの対決を終え、レジスタンスを救ったルークは、隠遁生活を送っていた惑星オクトーにて人知れず力尽き、ローブだけを残して姿を消すのだった。

HUFFPOSTのインタビューに対して、「あまりに多くを語りたくはないんです、観客それぞれの解釈を持てるのが好ましいので」と前置きしたライアン監督は、ルークの最後の行動について「文字通り、自分自身をすべて消し去ってしまうこと。ある意味で神話を作ることなんです」と述べている。

「映画の冒頭で、彼は“ライトセーバーを持って消えた男に何ができる?”と言いますよね。その答えが、“希望を伝える、伝説を作ること”なんです。自分の身体を犠牲にして、それをやってのけたあと、もはや彼が成し遂げたこと以上に力強いものはないわけですよ。」

以前ライアン監督は、本作におけるルークのストーリーが「ルーク・スカイウォーカーの伝説を引き受けるところへと戻る」ものだと説明していた。劇中のルークは「ジェダイは滅びるべき」だというが、ライアン監督は「この銀河には伝説が必要」なのだと強調する。

「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で、“ルーク・スカイウォーカー、伝説だと思ってた”というレイの目には光が見えるんです。それにマーク・ハミルと初めて会った日、彼と話した時には、僕の目にもルーク・スカイウォーカーしか見えませんでしたよ。とても話しづらかったんですが、彼のアイデアには刺激をもらいました。良い勝負をするため、ベストを尽くすためのね。」

再び現れる二つの夕陽

力を振り絞って戦ったルークは、その姿を消す直前、水平線の向こうに二つの夕陽を見る。それは『エピソード4/新たなる希望』(1977)で若き日の彼が見た夕陽を、いやおうなしに彷彿とさせるものだった。
ライアン監督は、この構造と結末について「最後にルークがたどり着く場所がわかった時、その物語がエモーショナルとして豊かなものになると思いました。彼に見せ場があるとすれば、ここがそうだと思ったんです」と語っている。

また編集スタッフのボブ・ダクセイ氏は、そのラストを「ノスタルジックで希望にあふれた」シーンだと形容。製作の裏側を言葉少なに説明してくれた。

純粋に映画的なシーンです。セリフはない、アクションもない、すべてはエモーションとキャラクター。観客とどんなコミュニケーションを取りたいのか、どんなふうにコミュニケーションを取るのかを正確につかむ必要がありました。(完成までに)ものすごい時間を要しましたね。」

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。

Source: https://www.huffingtonpost.com/entry/star-wars-last-jedi-ending_us_5a4e2de6e4b06d1621bd7ebc
©THE RIVER

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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