『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』はMacBook Airで執筆された ─ 監督「ネット接続切っていた」リーク防止策明かす

徹底した秘密管理主義で知られるディズニー/ルーカスフィルムの『スター・ウォーズ』。その脚本執筆の過程についても極めて厳重な環境下で進行されると思われるだろう。最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2018)監督と脚本を手掛けたライアン・ジョンソンは、同作脚本についてネット遮断されたMacBook Airで書き上げたとウォール・ストリート・ジャーナル紙に明かした。
「エピソード8(『最後のジェダイ』)は、MacBook Airで書きました。セキュリティのために、エアギャップ状態(ネットワークから隔離すること)にして、インターネットには絶対に繋ぎませんでした。このMacBook Airを持ち歩いて、脚本執筆専用機にしていました。パインウッド・スタジオに厳重に保管されていましたよ。きっとプロデューサーは、僕がカフェに置き忘れたらどうしようとヒヤヒヤしていたはずですね。」
『最後のジェダイ』脚本ほどの重要な機密情報、その漏えいを防ぐためにはあらゆる可能性を考慮すべき必要があるだろう。執筆作業をひとつの端末に集約させ、クラウドや外付HDDなど一切の記憶装置を用いず、MacBook自体をオフライン状態に保つ…。その原始的ながらも究極的な情報管理方法について、米UPROXXは「驚くほどシンプル」、SYFY WIREは「シンプルに賢い」と書いている。
ところで、薄型ノートブックの草分け的存在となったApple社のMacBook Airだが、現在では同等のスペックながら更なる軽量化・小型化に成功したMacBookも人気を博している。あえてAirを相棒に選ぶライアン監督は、スティーブ・ジョブズ時代のAppleファンだった…というのは、少々考えすぎだろうか。
余談ではあるが、大切な脚本を収めたMacBook Airを「カフェに置き忘れたらどうしようとヒヤヒヤ」したという発言からは、Apple社が未発表のiPhone新モデルをバーに置き忘れてリークされてしまった珍事件を思い出させる。
Source:https://www.wsj.com/articles/how-rian-johnson-kept-his-star-wars-script-from-leaking-online-1515689397