【ネタバレ】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』あるキャラクター、超秘密の裏側が明らかに

サプライズもあった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)だが、Entertainment Weeklyはライアン・ジョンソン監督とマーク・ハミルによる告白に続いて、新たな裏事情を伝えている。ここで語られたのは、『最後のジェダイ』に登場したとあるキャラクターにまつわるものだ。非常に重要なネタバレ内容となるので、鑑賞を終えた方のみ読み進めるよう、何卒ご了承頂きたい。

アク=トーの島、レイを追い払ったルークは、伝説を終えるためにジェダイ最古の書物を葬るべく、松明を片手に古代の木に立ち入る。そこに現れたのは、かつての師、マスター・ヨーダの霊体だった。
再会のヨーダ
ヨーダは、ジェダイの古代書などかび臭く退屈なものだから構うなと悪戯に笑う。緑の小さなジェダイ・マスターは、いつだってパダワンの問いに答えなかった。オーダー66でジェダイが殲滅されてからは守るべきものも無くなり余裕が生まれたのか、『帝国の逆襲』(1980)ではヒントとなる言葉を与えるだけだった。
『最後のジェダイ』のヨーダも変わらない。歴戦と苦労、疲弊を重ね、見た目にも髭を蓄えたルークの姿を見て「若きスカイウォーカーよ」と語りかける。
「ヨーダのそんなところが好き。やっぱり敵わないです。僕をまるで子供扱いですから。”若きスカイウォーカーよ”だってさ。947歳のキャラクターから出た言葉ですよ。」マーク・ハミルは語る。
「ルークは、ちょっと抜けてる人ですからね。目の前にある出来事をあんまり理解していないんです。たとえばベン・ケノービに出会ったときも誰だか分かっていなかったし、ヨーダのことだって”それは僕の食糧だ!こっちは偉大なジェダイの戦士を探しているんだよ!”って追い払ったでしょう。人間臭いですよね。」
オビ=ワンの可能性
「ルークの物語がどうなるかを考えたとき、誰かに戻ってきてもらってケツを叩いてもらうことが、あの島での彼の最後の鼓動になると考えたんです。それなら、ヨーダがピッタリだ」として旧友の再登場の意図を明かしたライアン・ジョンソン監督は、同様にオビ=ワン・ケノービの登場も検討していた様子である。しかし、クラシック三部作でオビ=ワンを演じたアレック・ギネスは故人だ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では故ピーター・カッシング演じるターキン提督を”デジタル蘇生”させたが、倫理的観点から大きな議論を呼んだ。それでは、プリクエル三部作でオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーはどうか。
「ユアンが出てくれば、それは楽しいでしょう。でも、マーク・ハミルのルークはユアン・マクレガー版のオビ=ワンとは親交がありませんからね。」
フランク・オズ 秘密の参加
(劇場公開版の『ファントム・メナス』を除いて)プリクエル三部作のヨーダがCGで活き活きと描かれていたのに対し、『最後のジェダイ』に帰還したヨーダのフォース・ゴーストは『帝国の逆襲』(1980)『ジェダイの帰還』(1983)同様、フランク・オズのパペット操作で蘇った。ルークがよく知る、祖父のような温もりが2017年のスクリーンに還ったのだ。

Entertainment Weeklyの伝えるところによると、クリーチャーショップ(造形)監督のニール・スカンランが『帝国の逆襲』当時の金型を用いてオリジナル版ヨーダのレプリカを創り上げたのだという。ところで、ヨーダの操作と声を担当するフランクのプロジェクト参加は絶対にリークさせてはならない機密事項だった。プロデュースのに携わったラム・バーグマンは「フランク・オズには、基本的にはポスターに名前を載せられないし、プレスにも一切参加出来ませんよ、と説得しなければなりませんでした」とその苦労をようやく語ることができた。「パインウッド・スタジオに来られるときも、公の目のあるレストランではなくオフィスで食事して頂いてました。」
かつての師との再会を果たすマーク・ハミルにとっても、フランク・オズとの合流は妖しい密会に近しいものだったとして笑う。
「僕らが交わしたメールなんて、こんなのですよ。“駐車場で会いましょう。僕のホテルの部屋にこっそり連れて行きます”。後から読み返したら、”うわぁ、気持ち悪い、勘違いされるぞコレ”って思いましたね。」
Source:http://ew.com/movies/2017/12/16/the-last-jedi-spoiler-yoda-star-wars-surprising-return/