「THE LAST OF US」ペリー役、シーズン3の実現に期待 ─ ゲーム第2作は「語るべき物語が多い」

HBOドラマ「THE LAST OF US」シーズン1の大ヒットとシーズン2の正式決定を受け、原作ゲームでジョエルの弟・トミー役、ドラマ版でオリジナルキャラクターのペリー役を演じているジェフリー・ピアースが、早くもシーズン3実現の期待を語った。
「THE LAST OF US」は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエル(ペドロ・パスカル)と、寄生菌の抗体を持つ少女エリー(ベラ・ラムジー)の危険な旅路を描く物語。シーズン1は同名ゲームの第1作に基づくため、シーズン2は第2作『The Last of Us Part II』の翻案になると考えられている。
米The Directの取材にて『Part II』のドラマ化について聞かれたピアースは、「(ゲームの)第2作は語るべきストーリーがあまりに多い」と指摘。ゆえに「(ドラマ版は)シーズン2よりも広げなくてはならないでしょう」とさらなる製作の可能性を語った。
ピアースいわく、『Part II』にはドラマ版で再現してほしい名場面がいくつかあるという。ひとつめは「大好き」だというオープニングで、「きっと番組に登場するでしょう。楽しみです」とコメント。そのほか、ある事件を受けてトミーがエリーに会いに来る場面と、農場でエリー&ディーナと話し合う場面に思い入れがあるらしく、これらのシーンをドラマでも見られるのを心待ちにしていると語った。

原作ゲームを手がけ、ドラマ版でも監督・脚本・製作総指揮を務めるニール・ドラックマンは、シリーズ全体のプランに関して「ゲームの翻案以上のストーリーを語る計画はない」と明言。ただし、かつて映画化企画が頓挫した理由のひとつとして、「(ゲームの)通常15時間かかる体験を(映画の)2時間に凝縮してもうまくいきません」とも述べているため、ピアースが述べた通り、『Part II』の内容を描ききれない場合にはさらなるシーズンの更新もあるかもしれない。
ちなみに、ゲーム版の第3作が実現すれば『Part II』を超えてドラマ版を継続できることになるが、ドラックマンは『Part III』の製作については明言を避けている。2月の米IGNのインタビューでも『Part III』については「ノーコメント」とし、現在の焦点は2023年後半に発表予定のマルチプレイヤー用スピンオフ作品だと語っていた。
HBOオリジナル「THE LAST OF US」は、U-NEXTにて独占配信中(毎週月曜に新エピソードを配信)。
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