『The Last of Us』ドラマ版、5人の監督が全て判明か ─ ニール・ドラックマンがゲーム版に続き登板、『ボーダー』監督は離脱か

ペドロ・パスカル主演、サバイバルアクションゲームのドラマシリーズ化企画『The Last of Us』の監督に、ゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクターであるニール・ドラックマンが参加していることが明らかになった。
本作の監督としては、『Beanpole(英題)』のカンテミール・バラゴフをはじめ、『ボーダー 二つの世界』(2018)のアリ・アッバシ、『サラエボの花』(2006)『アイダよ、何処へ』(2020)のヤスミラ・ジュバニッチが起用されていることが判明していた。もっとも、本作に参加する監督は全部で5人と伝えられていたため、残りの監督の発表が待たれていたのだ。
そんな中で明らかになったのが、ニール・ドラックマン。これまでは、「チェルノブイリ」(2019)のクレイグ・メイジンとともに脚本・製作総指揮を務めるとのみ伝えられていたが、カナダ監督協会によると、ドラックマンはエピソード監督も担当することになったようだ。何話分の監督を務めるのかは不明だが、『The Last of Us』のスタジオ、ノーティードッグのシニア社員が本件について反応を示していることからも、この情報の信憑性は高いと言えるだろう。
そのほかに監督として起用されていることが判明したのは、クレイグ・メイジンとピーター・ホアーだ。前者は上述で伝えた通りの経歴・役割を担う人物だが、後者に関しては今回はじめて名前が挙がった。ドラマ「デアデビル」(2015-2018)「アンブレラ・アカデミー」(2019-)などで監督を務めていたことで知られる気鋭である。これにて監督全員が出揃ったわけだが、気になるのは、アリ・アッバシの名前が存在しないことだ。企画から離脱したのか、それともシーズン2以降での登板となるのかは定かでない。
ゲーム『The Last Of Us』は、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発によって荒廃した米国を舞台に、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女エリー、ふたりの危険な旅路を描いた作品。ドラマのシーズン1は、ゲームの1作目に基づいた内容になるという。ペドロ・パスカルがジョエル役、ベラ・ラムジーがエリー役、ガブリエル・ルナがトミー役、ニコ・パーカーがサラ役を演じ、マール・ダンドリッジがゲームにつづきマーリーン役を続投。ドラマ版の製作費は、1話あたり約10億円以上とも伝えられている。2021年7月初旬に撮影が開始されており、2022年6月8日に終了する見込みだ。
Source: Director’s Guild of Canada