『The Last of Us』ドラマ版、ゲームクリエイターが自身監督話の撮影終了を報告

サバイバルアクションゲームのHBOドラマシリーズ化企画『The Last of Us』の撮影が順調に進行中のようだ。この度、ゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクター、ニール・ドラックマンが自身監督話の撮影が終了したことを明かしている。
Alas… my time in Canada has come to an end. To the best tv crew in the world, thank you for your incredible work, your passion, and for making me feel so welcome! I will miss you terribly!
Excited to return to Naughty Dog (and some warmer weather!) ♥️ 🇨🇦 pic.twitter.com/A9hsy7gPpA
— Dr. Uckmann (@Neil_Druckmann) November 7, 2021
全10話構成となるドラマシリーズのシーズン1は、カナダ・アルバータ州にて2021年7月初旬より撮影が開始されており、2022年6月8日に終了する見込み。2021年8月末頃には、パイロット版・第1話の撮影終了が報告されていたが、このたび新たな節目を迎えた。自身監督話の終了を報告したニール・ドラックマンは、本作では監督としてだけでなく、製作総指揮・共同脚本家を兼任している。
Twitterにてニール・ドラックマンは、「残念ながら…カナダでの僕の生活は終わりました。テレビ界最高の製作陣の方々の素晴らしい仕事ぶりとその情熱、そして私を歓迎してくれたことに心から感謝します!」と撮影終了の報告および製作陣へのねぎらいの言葉を送っている。「とても寂しくなります」としながらも、同時に自身が務める開発会社「Naughty Dog」に復帰できることへの興奮もあるようだ。
なお、パイロット版・第1話に引き続き、ニール・ドラックマン監督話の撮影監督を担当したのは、『Beanpole(英題)』などのクセニア・セレダ。『Beanpole』はカンヌ国際映画祭・ある視点部門の監督賞に輝き、『The Last of Us』ドラマシリーズのパイロット版・第1話の監督である、カンテミール・バラゴフが手がけた映画だ。『Beanpole』では残酷な物語とは裏腹に、絵画のような鮮やかな色彩で、詩的で温かみのある映像美を見事に捉えていた。本作では一体どんな映像を見せてくれるのか、気になるところだ。
ドラマのシーズン1は、ゲームの1作目に基づいた内容になっており、製作費は1話あたり約10億円以上とのこと。キャストは、ペドロ・パスカルがジョエル役、ベラ・ラムジーがエリー役を演じる。2021年9月下旬には、人間を凶暴化させる寄生菌の感染爆発により荒廃した米国で、娘を失った主人公ジョエルと、寄生菌の抗体を持つ少女エリー、ふたりが危険な旅に出る姿を捉えた画像が初公開されていた。そのほかのキャストには、ガブリエル・ルナがトミー役、ニコ・パーカーがサラ役として名を連ねており、マール・ダンドリッジがゲームにつづきマーリーン役を続投することが判明済みだ。
「The Last of Us(原題)」は、HBO&HBO Maxにて米国放送・配信予定。放送開始日は不明。