『ベイビー・ドライバー』アンセル・エルゴート、日本の裏社会を暴く ─ 実話ドラマ「トウキョウ・バイス」、マーベル新監督が手がける

『ベイビー・ドライバー』(2017)『きっと、星のせいじゃない。』(2015)のアンセル・エルゴートが、日本の裏社会に迫ったジャーナリストの著書をドラマ化する「トウキョウ・バイス(邦題未定、原題:Tokyo Vice)」に主演することがわかった。米Deadlineが報じている。
「トーキョー・バイス」の原作となるのは、元新聞記者のジェイク・エーデルスタイン氏による著書『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』。全国新聞初の外国人記者として、警察回り記者(警察への取材を担当する記者)として殺人事件や人身売買を調査し、東京の裏社会に潜入したジェイク氏は、やがて日本最大の暴力団をめぐるスクープをつかむ……。
アンセルが演じるのは、原作の著者である主人公ジェイク・エーデルスタイン氏。シリーズは全10話構成となり、舞台『オスロ(Oslo)』でトニー賞に輝いたJ・T・ロジャースが脚本を執筆する。監督は『ショート・ターム』(2013)『ガラスの城の約束』(2019年6月14日公開)のデスティン・ダニエル・クレットン。マーベル・シネマティック・ユニバース初のアジア系ヒーロー映画『シャン・チー(邦題未定、原題:Shang-Chi)』にも起用された俊英だ。
本作はアンセルにとって初めてのテレビシリーズ作品であり、自らプロデューサーも兼任。同じくプロデューサーには、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)『ブラック・スキャンダル』(2015)のジョン・レッシャー、『ナオミとイーライのキス禁止リスト』(2015)のエミリー・ガーソン・セインズが就任している。
なおジェイク氏の原作については、2013年、今回と同じくロジャースの脚本とレッシャーのプロデュースで映画化企画が進行していた。当時、主演を務めると報じられていたのは『ハリー・ポッター』で知られるダニエル・ラドクリフ。実に6年越しで、映画からドラマへとメディアを移植しての映像化実現となるわけである。
ドラマ版「トウキョウ・バイス」は米WarnerMediaが製作を担当。自社ストリーミングサービスのオリジナル作品として配信予定だ。