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トム・クルーズ、トランプ大統領の「映画関税」へのコメントを回避 ─ 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』韓国記者会見で

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング 記者会見

『ミッション:インポッシブル』『トップガン』シリーズでおなじみの俳優トム・クルーズが、ドナルド・トランプ大統領が予告した“映画関税”へのコメントを避けた。米The Hollywood Reporterなどが報じている。

“映画関税”とは、2025年5月4日にトランプ大統領がSNS上で宣言したもの。「アメリカの映画産業が急速に衰退している」として、海外で製作され、アメリカに持ち込まれるすべての作品に「100%の関税を課す」と記し、映画業界に衝撃が走った。

しかし翌5日、ホワイトハウスは「映画の関税に関する最終決定はなされていない」との声明を発表。「ハリウッドを再び偉大なものにし、我が国の国家および経済の安全保障を守るというトランプ大統領の指示を実行すべく、あらゆる選択肢を検討している」としており、その後の続報はない。

5月8日、最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の記者会見が韓国で行われ、トムやクリストファー・マッカリー監督らが登壇。ひとりの記者が「この映画はアフリカを含む世界各地で撮影されていますが、トランプ大統領が海外で制作された作品に関税を課すと述べたことの対象になるのでしょうか? この映画はどれくらい海外で撮影されましたか?」と質問した。

これに対し、トムはマイクを通さず、司会者に「この作品に関する質問にお答えしたい」と述べ、笑顔を浮かべたとのこと。司会者は、これを「妥当な反応」だと考え、次の質問に移ることを提案した。

現実的に、トランプ大統領とホワイトハウスは“映画関税”の政策についての詳細を発表していないため、公開が迫った『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』がその影響を受ける可能性は低いとみられる。関税ではなく別の方法が採られることもありうるため、今回の質問はやや勇み足だったとも言えるだろう。もっとも今後、数々のスター俳優やフィルムメイカーが同様の質問にさらされることになりそうだ。

現在、海外で撮影が進められているハリウッド映画には『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』や、クリストファー・ノーラン監督『オデュッセイア(原題)』などがある。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は5月17日(土)〜22日(木)先行上映、23日(金)公開。

Source: The Hollywood Reporter, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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