トム・クルーズの映画撮影がイギリス経済に大貢献、英大臣が称える ─ 『ミッション:インポッシブル』ロケ撮影で恩恵

映画撮影はあらゆる雇用機会を促進するため、地元経済を活性化させる。イギリスのクリス・ブライアント文化大臣は、「この10年間、トム・クルーズこそがイギリス経済最大の投資家だろう」とジョーク交じりに称賛した。米Deadlineが伝えた。
米ハリウッドの大作シリーズ『ミッション:インポッシブル』がイギリス各地で撮影されたことを受けての発言だ。シリーズでは、『ローグ・ネイション』(2015)『フォールアウト』(2018)『デッド・レコニング PART ONE』(2023)『ファイナル・レコニング』(2025)がいくつかの主要なシーンでイギリスをロケ地に選んだ。
映画のロケ撮影では、とりわけ大作であるほど、長時間にわたり数百人規模のスタッフ・キャストが現地に滞在するため、現地ホテルやレストラン、ケータリング業が利益を得る。交通業や輸送業も恩恵を受けられるほか、臨時雇用される現地制作スタッフにとっても収入源となる。また、映画を通じてロケ地が有名になれば、フィルムツーリズム(いわゆる聖地巡礼)にともなう観光需要も強化される。
ブライアント大臣は、「すべての知的財産がただアメリカ西海岸に戻ることは望みません。知的財産のいくつかはここに残り、投資を継続し、イギリスの視聴者、あるいは幅広い視聴者に向けて、イギリスの強い制作会社が作品づくりを続けられるようにしたい。私はそうした混合経済が成り立つ努力をしてきました」と自国経済の活性化を希望した。
イギリスの映画制作業界が強化されれば、フリーランスにも利益がもたらされるとも説いた。将来的にはフリーランスの割合を減らし、より多くの人が安定した仕事に就けるよう望んでいるという。「中小の制作会社に、十分な数のアイデアを保有する大きなインディーズ企業に成長してほしい」「彼らがより大きくなり、雇用継続性を提供できるようになるのが、この分野における私の野心です」と発言している。
世界で最もロケ撮影が難しいとされてきた日本も、徐々に門戸を開きつつある。経済産業省は補助金制度や受け入れ体制の強化などを通じてロケ誘致を支援。ブレンダン・フレイザー主演の『レンタル・ファミリー』は令和5年度補正予算に採択され、全編日本ロケが実現。 新宿・渋谷・天草・島原など全国各地で撮影した。2026年に日本公開となる。
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