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トム・クルーズがワーナーと本格タッグ、オリジナル新作映画&フランチャイズ作品を製作へ

映画『トップガン マーヴェリック』トム・クルーズ来日 ジャパンプレミア 撮影写真
©︎THE RIVER

おなじみトム・クルーズが、オリジナルの新作映画およびフランチャイズ映画をワーナー・ブラザースで製作することがわかった。2024年1月9日(米国時間)、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。

『ミッション:インポッシブル』『トップガン』シリーズで知られるトムは、これまでに『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)や『ロック・オブ・エイジズ』(2012)『ラスト サムライ』(2003)などのワーナー作品に出演。2024年には新たな契約のもと、複数の新作映画を開発・製作する。トムおよび製作会社のオフィスは、カリフォルニア州バーバンクにあるワーナーのスタジオ内に設置されるということだ。

ワーナー・ブラザース・ピクチャーズの共同会長兼CEOであるマイケル・デ・ルカ&パメラ・アブディは、同職に就任した当初から、トムの招聘が大きなミッションのひとつだったことを明かした。

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「当初から私たちのビジョンは、この名だたるスタジオをかつての全盛期と同じレベルまで甦らせることでした。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのチームに加わるべく、デヴィッド・ザスラフ(CEO)と初めて話し合った時から、彼は、“我々にはワーナー・ブラザースを復活させる使命がある。業界最高のリソースとIP、才能があるんだ、トム・クルーズをワーナー・ブラザースに呼び戻さなければ”と言っていたのです。今日、それが現実となり、夢の実現にまた一歩近づきました。」

トムもコメントを発表し、ワーナーの幹部陣やチームとともに「映画や映画ファン、劇場体験に対する彼らの貢献に敬意と称賛を送ります」と記した。

『トップガン マーヴェリック』(2022)でコロナ禍の映画館に観客を呼び戻し、業界でも高い評価を受けたように、トムは映画の劇場公開に強いこだわりを持つ。一方、ワーナーはコロナ禍で新作映画をHBO Max(現Max)にて同日配信する決定を下し、多くのフィルムメイカーからの不信を招いたほか、最近も財政上の問題で『バットガール(原題)』や『コヨーテvsアクメ(原題)』をお蔵入りにしたことで大きな批判を受けたばかり(後者は他社に配給権を販売)。しばらく迷走を続けてきたが、トムとのタッグで“劇場主義”を取り戻すことになるか。

なお米The Hollywood Reporterによると、トムとワーナーの契約は従来のファーストルック契約(企画を優先的に検討できる契約)とは異なるものであるほか、トムは今後も他社での映画製作を続けていくことが前提になっているとのこと。続編が製作中の『ミッション:インポッシブル』シリーズはパラマウント・ピクチャーズ、宇宙での撮影が実施される新作アクション映画(タイトル未定)はユニバーサル・ピクチャーズ製作だ。

Source: Warner Bros. Discovery, The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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